ポルシェ中国CEO、販売量よりブランド価値を優先する戦略を堅持 video poster
高級車市場で成長の鈍化が指摘される中国本土において、ドイツの高級車ブランド、ポルシェが独自の道を歩んでいます。過去4年間にわたって販売台数が減少しているにもかかわらず、同社は長期的な視点に立った「価値重視」の戦略を曲げない姿勢です。2026年4月現在、ポルシェ・チャイナのプレジデント兼CEOであるアレクサンダー・ポリッヒ氏は、CGTN記者の王天宇(Wang Tianyu)氏との対談で、厳しい市場環境を乗り越えるための考え方を語りました。
冷却化する市場と変わらない信念
国際的な高級車ブランドにとって、中国本土市場はここ数年、かつてのような爆発的な成長が見られない「冷却期」に入っています。ポルシェも例外ではなく、2022年以降、販売面でプレッシャーが高まっている状況です。しかし、ポリッヒCEOは、短期的な販売数量の追求ではなく、ブランドが持つ本質的な価値こそが持続可能な成功につながるとの信念を強調します。
「量より質」の長期戦略
インタビューの中でポリッヒ氏は、中国本土市場での挑戦について言及しました。同氏によれば、ポルシェは市場の変動に一喜一憂せず、次のような核心的な価値に注力しているといいます。
- 顧客体験の向上: 単なる車両販売を超えた、デジタルからアフターサービスに至るまで、すべての接点で高品質な体験を提供すること。
- 電気自動車(EV)への投資: 市場の電動化トレンドを見据え、技術革新と持続可能なモビリティソリューションを推進すること。
- ブランド・アイデンティティの維持: スポーツカーとしての性能やデザイン、歴史など、ポルシェらしさを損なわないこと。
「私たちの目標は、単に多くの車を販売することではありません。ポルシェという名前が表す、情熱、革新、そして卓越性を、お客様に届け続けることです」とポリッヒ氏は語りました。
2026年、そしてその先を見据えて
現在の市場環境は厳しいものの、ポリッヒ氏は中国本土市場の長期的な可能性に確信を示しています。特に、富裕層を中心とした顧客の嗜好がより成熟し、ブランドの物語性や独自の価値に重きを置く傾向が強まっていると分析。ポルシェは、限定的な特別モデルの投入や、顧客との直接的な絆を深めるイベントなど、量産モデル以外のアプローチも強化していく方針です。
世界有数の自動車市場であり続ける中国本土で、高級ブランドがどのように「価値」を定義し、伝えていくのか。ポルシェの選択は、量よりも質を求める現代の消費トレンドを反映した、一つの事例として注目されそうです。
Reference(s):
cgtn.com



