スーダン南部で燃料ステーションにドローン攻撃、5人が死亡―深刻化する民間インフラへの被害
スーダン南部の都市コスティにある2つの燃料ステーションがドローン攻撃を受け、5人が死亡し、9人が負傷しました。民間インフラへの攻撃が相次ぐ中、人道危機のさらなる悪化が懸念されています。
民間インフラを狙った攻撃の衝撃
スーダン医師ネットワーク(Sudan Doctors Network)によると、ホワイトナイル州の燃料施設を狙った今回の攻撃は、民間人の生命を軽視した暴挙であると強く批判されています。同団体は、この攻撃を敢行したのは準軍事組織の「即応支援部隊(RSF)」であると主張しています。
燃料ステーションのような重要インフラへの打撃は、単なる物的損害にとどまりません。もともと脆弱な状態にあるスーダンの人道状況や医療体制に、さらなる追い打ちをかけることになります。
連鎖する攻撃と外交的な緊張
ドローンによる攻撃は、コスティだけでなく、首都ハルツームやアルジャジーラ州などでも激化しています。最近では以下のような出来事が報告されています。
- ハルツーム国際空港への攻撃: 政府によればドローン攻撃があったものの、死傷者はなく、現在は航空便の運行が再開しています。
- 民間人への被害: 首都西部の車両や、アルジャジーラ州の家族を狙った攻撃により、多くの民間人が犠牲になっています。
また、この混乱は外交問題にも発展しています。スーダン外務省は、ハルツーム国際空港への攻撃に関与したとして、エチオピア大使を協議のため召喚しました。一方、エチオピア側はこの疑惑を全面的に否定しています。
紛争の背景:なぜ戦いは止まらないのか
スーダンでは2023年4月以来、正規軍(SAF)と準軍事組織(RSF)の間で激しい戦闘が続いています。紛争の主な火種となったのは、RSFをどのように正規軍に統合させるかという権力構造を巡る対立でした。
RSF側は「民間人を保護している」と主張していますが、権利団体や政府側は、RSFが意図的に民間施設を標的にしていると繰り返し非難しています。
この内戦により、数万人が命を落とし、約1,300万人が住み慣れた家を追われるという、世界最悪レベルの人道危機に陥っています。インフラ破壊が続く中で、支援の届かない人々がさらなる困難に直面しているのが現状です。
Reference(s):
cgtn.com