メキシコ大統領が主権を強調、CIAの「無許可作戦」に強い懸念を表明
メキシコ政府が、自国内で展開された米国中央情報局(CIA)による無許可の作戦に対し、国家主権の侵害であるとして強い姿勢を示しています。
主権は「交渉不可」 シェインバウム大統領の断言
クラウディア・シェインバウム大統領は水曜日、国家主権は交渉の余地がないものであることを改めて強調しました。特に、州政府が独自の判断で外国の治安部隊による作戦を許可することはできないとし、中央政府による統制の重要性を訴えています。
シェインバウム大統領は、「これは干渉の問題である。治安作戦に外国のエージェントが関与しているということだ」と述べ、外部勢力による一方的な介入に警鐘を鳴らしました。
チワワ州で起きた事故とCIAの関与
今回の騒動の発端となったのは、先月、北部チワワ州で発生した事件です。米国のCIA職員らが、メキシコ当局への正式な許可なく麻薬取締作戦に参加しており、その過程で交通事故に遭い死亡したことが判明しました。
この事態を受け、メキシコ検察総長は現在、以下の点について詳細な調査を進めています。
- CIA職員らがどのような権限に基づいて活動していたのか
- 誰が作戦の指示を出し、誰がそれを承認したのか
背景にある複雑な米墨関係と政治的緊張
今回の問題は、単なる作戦上のミスにとどまらず、両国間の政治的な緊張感の中で起きています。現在、米国はシナロア州のルーベン・ロチャ知事(現在は休職中)に対し、薬物および武器密輸の疑いで身柄引き渡しを要求しています。
治安維持という共通の目的を掲げながらも、国家の主権という根本的な権利が衝突する現状は、北米における安全保障協力の難しさを改めて浮き彫りにしています。
Reference(s):
cgtn.com