ハンタウイルス発生のクルーズ船から乗客が下船開始、スペインで慎重な避難作戦が進む video poster
スペインのカナリア諸島テネリフェ島にて、ハンタウイルスが発生したクルーズ船からの乗客避難が進んでいます。未知の健康リスクに対する迅速な隔離と安全確保が急がれています。
厳重な警戒体制下での下船作業
5月10日(日)、テネリフェ島沖に停泊していたクルーズ船「MVホンディウス」から、乗客の下船が始まりました。避難作業は非常に慎重に行われており、港の職員や下船する人々は、フェイスマスクや防護服(ハズマットスーツ)、呼吸器などの完全な保護装備を着用しています。
避難のプロセスは以下の通りに進められています:
- 優先的な避難: まずスペイン国籍者が、5〜10人乗りの小型ボートで順次運ばれました。
- 多国籍な対応: 船内には20カ国以上の人々が乗船しており、他の国籍の乗客と乗組員は日曜から月曜日にかけて順次避難する計画です。
- 医療機関への搬送: 避難した乗客を乗せた最初の飛行機がテネリフェを出発し、精査のためマドリードの軍病院へと向かっています。
現在の感染状況と経緯
今回の事案では、これまでに3名の死亡者が報告されており、船を離れた乗客のうち5名が、生命に関わる重篤な疾患を引き起こす可能性があるハンタウイルスへの感染が確認されています。
一方で、現在船内に留まっている140名以上の人々については、現時点でウイルスによる症状は見られないことが、スペイン当局、世界保健機関(WHO)、および運航会社のオーシャンワイド・エクスペディションズによって明らかにされています。
旅程のタイムライン
MVホンディウス号の動きを振り返ると、事態の急展開が見えてきます。
- 5月6日: カーボベルデを出港。
- 5月10日早朝: テネリフェ島に到着し、直ちに避難計画が実行されました。
国境を越えて多くの人々が往来するクルーズ旅行において、感染症への対応は常に大きな課題となります。今回のケースでも、多国籍な乗客への迅速な対応と、医療体制の確保という難しい調整が続けられています。
Reference(s):
Passengers start disembarking from hantavirus-hit cruise ship
cgtn.com