ハンタウイルス発生のクルーズ船がテネリフェ島に到着、乗客の避難と医療措置が開始 video poster
スペインのカナリア諸島・テネリフェ島に、ハンタウイルスが発生したクルーズ船「MVホンディウス号」が到着し、乗客の避難作業が始まりました。国際的な移動を伴うクルーズ船での感染症発生という異例の事態に、関係当局が厳重な警戒態勢を敷いています。
厳重な警戒態勢での下船作業
日曜日の早朝、テネリフェ島に到着した同船から、乗客の下船が順次行われています。避難プロセスでは、二次感染を防ぐための徹底した安全策が講じられました。
- 保護装備の着用:下船する乗客および港の職員は、フェイスマスク、防護服(ハズマットスーツ)、呼吸器などの保護具を着用しました。
- 小規模な搬送:一度に5人から10人を運ぶ小型艇(ローンチボート)を使用し、段階的に陸地へ移動しています。
- 医療機関への搬送:最初に避難したグループを乗せた航空機は、すでにテネリフェ島を出発し、専門的な治療が可能なマドリードの軍病院へ向かっています。
船内の現状と被害状況
世界保健機関(WHO)、スペイン当局、および運航会社のオーシャンワイド・エクスペディションズ(Oceanwide Expeditions)の発表によると、船内の状況は以下の通りです。
現在、船上に留まっている140人以上の乗客および乗組員の中に、ウイルスの症状を示している人はいないことが確認されています。しかし、これまでの経過で深刻な被害が出ていることも明らかになりました。
- 死者・感染者の数:今回の発生以来、3人が死亡し、すでに下船していた乗客5人がハンタウイルスに感染していることが判明しています。
- 多様な国籍:乗船していたのは20か国以上の国籍を持つ人々であり、避難作業はスペイン国民から優先的に行われ、その後、他国籍の乗客や乗組員の搬送が月曜日にかけて進められる予定です。
これまでの経緯
MVホンディウス号は、5月6日にカーボベルデを出航し、数日後の日曜日にテネリフェ島に到着しました。ハンタウイルスは、適切に処置されない場合に生命に関わる重篤な疾患を引き起こす可能性があるため、当局は迅速な隔離と検査を優先させています。
国境を越えて移動するクルーズ船という閉鎖的な空間において、希少なウイルスへの対応がどのように行われるのか、今後の医療的な経過に注目が集まっています。
Reference(s):
Passengers start disembarking from hantavirus-hit cruise ship
cgtn.com