トランプ大統領、イランの回答を「全く受け入れられない」と拒絶。和平交渉の行方は
米国とイランの間で模索されていた和平への道に、再び暗雲が立ち込めています。ドナルド・トランプ大統領が、米国の提案に対するイラン側の回答を「全く受け入れられない」として公に拒絶したためです。
SNSでの突然の拒絶表明
現地時間の日曜日、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」において、イランのいわゆる「代表者」から届いた回答について言及しました。
大統領は詳細を明かすことはなかったものの、「私はそれを読んだが、気に入らない。完全に受け入れられない(TOTALLY UNACCEPTABLE)!」と強い言葉で不満を表明しています。
イラン側が提示した主な要求
イランの公式通信社IRNAなどの報道によると、イラン側は仲介役であるパキスタンを通じて、米国が提示した停戦案への回答を送付していました。イラン側が重視しているのは、主に以下の点であると伝えられています。
- 即時停戦と不侵攻の保証: 戦争を直ちに終結させ、今後イランへの攻撃が行われないという保証を政治的合意に盛り込むこと。
- 経済制裁の解除: 予備合意後、30日以内にイランの石油販売に対する米国の制裁を撤廃すること。
- 資産の凍結解除: 米国によって凍結されているイラン資産を返還すること。
米国側の狙いと「核」への懸念
一方、米国が1週間前に提示した和平案は、14項目の簡潔なメモランダム形式であったと報じられています。その主な目的は以下の通りです。
- 敵対行為の停止。
- ホルムズ海峡における船舶輸送の正常化。
- イランの核計画に関する本格的な交渉への道筋作り。
特にマルコ・ルビオ国務長官は、米国にとっての最優先事項として、イランが「核兵器を追求していないこと」を明確にする必要があると強調しており、これが和平合意の不可欠な条件となっています。
平行線をたどる両者の視点
トランプ大統領の厳しい反応に対し、イラン側の関係者はタスニム通信を通じて「トランプ氏が拒絶したところで、全く問題ではない」と冷ややかな見方を示しています。
この関係者は、「イランに、トランプ氏を喜ばせるために提案を書く者はいない」とし、交渉チームはあくまで「イラン国民の権利」に基づいてプランを策定していると主張しました。
経済的な実利を求めるイランと、核開発の放棄という安全保障上の確約を求める米国。双方の譲れない一線が明確になったことで、今後の対話がどのように展開するのか、国際社会の注目が集まっています。
Reference(s):
cgtn.com



