「健康は勝ち負けではない」元米CDC局長が説く、グローバルな協力がもたらす価値 video poster
健康を「競争」ではなく「共有」の視点で
世界の公衆衛生という大きな課題を前に、私たちはどのように向き合うべきか。元米国疾病対策センター(CDC)局長であり、現在は感染症や心血管疾患の予防を目指す国際的な取り組み「Resolve to Save Lives」の代表を務めるトム・フリーデン氏は、あるシンプルな視点を提示しています。
フリーデン氏は、「健康は勝ち負けが決まる状況ではなく、双方が利益を得る『win-win』の状況である」と語ります。特定の国が健康になれば他の国が損をするのではなく、世界全体の健康水準が上がることが、結果としてすべての人に利益をもたらすという考え方です。
健康な社会が経済を強くする
健康と経済は切り離せない関係にあります。フリーデン氏は、グローバルな健康状態の改善が、結果的に世界経済の強化につながることを強調しました。
- 競争から協力へ:他国との競争ではなく、協力して健康水準を底上げすることが不可欠である。
- 経済的メリット:世界中の人々が健康になることで、より強固な経済基盤が築かれる。
このように、公衆衛生へのアプローチを「競争」ではなく「投資」や「協力」として捉え直すことで、新たな視点が開けるかもしれません。
NGOが果たす「橋渡し」の役割
また、政府間の枠組みだけでなく、非政府組織(NGO)の存在についても言及しています。NGOは、以下のような重要な役割を担っているとフリーデン氏は指摘します。
- 草の根の交流:人々同士の交流を促進し、相互理解を深める。
- 緊張の緩和:政治的な対立がある中でも、共通の課題である「健康」を通じて緊張を和らげる。
- 強みの統合:それぞれの組織や地域が持つ異なる強みを組み合わせ、相乗効果を生み出す。
国境を越えた協力が、単なる理想論ではなく、現実的な利益と安定をもたらす鍵となる。フリーデン氏の言葉は、複雑な国際情勢の中で、私たちが共有できる「共通の価値」について改めて考えさせてくれます。
Reference(s):
Former US CDC chief stresses need for global collaboration on health
cgtn.com