中国、商用衛星ネットワーク「Spacesail」に18基を追加打ち上げ―通信インフラの拡大へ
中国本土で、商用の低軌道衛星コンステレーション(衛星群)の構築に向けた新たな打ち上げが行われました。世界的な通信インフラ競争が激化する中、このプロジェクトは今後のデジタル通信のあり方に影響を与える可能性があります。
18基の衛星を軌道へ投入
5月12日(火曜日)午後7時59分、中国本土の山西省にある太原衛星発射センターから、改良型「長征6号」ロケットが打ち上げられました。このロケットに搭載されていた18基の衛星は、計画通りに設定された軌道へ正常に投入されました。
これにより、すでに軌道上にある126基に続き、合計144基の衛星がネットワークに加わったことになります。
「Spacesail」が目指す壮大な構想
今回追加された衛星が属する「Spacesail」は、中国本土で展開されている商用の低軌道衛星ネットワークです。このプロジェクトの最終的な目標は、最大1万5,000基の衛星を軌道上に配置することにあります。
低軌道衛星によるネットワークが構築されれば、地上インフラが不十分な地域を含め、広範囲で高速・低遅延の通信サービスの提供が可能になります。これは、単なる技術的な達成ではなく、次世代のグローバルな通信基盤を構築しようとする戦略的な動きと言えるでしょう。
打ち上げを支える「長征6号」の進化
今回の打ち上げに使用された改良型「長征6号」は、上海航天技術研究院によって開発されました。このロケットには以下のような特徴があります。
- 柔軟な運用能力:単独打ち上げだけでなく、ペアでの打ち上げや、複数のロケットを重ねて打ち上げる「スタック打ち上げ」にも対応しています。
- 高い輸送能力:高度700kmの太陽同期軌道に、少なくとも4.5トンのペイロード(積載物)を送り込むことが可能です。
また、今回のミッションは「長征」シリーズ全体で642回目の飛行となりました。繰り返される打ち上げ成功により、宇宙へのアクセスにおける信頼性と効率性がさらに高まっていることが伺えます。
Reference(s):
China launches 18 more satellites for Spacesail Constellation
cgtn.com
