英国スターマー首相、党内混乱を警告 地方選挙不調でリーダー交代論が浮上
英国のキア・スターマー首相が、党内のリーダー交代を巡る動きに強い警鐘を鳴らしました。地方選挙での苦戦を受け、政権の基盤を揺るがす深刻な内部対立が表面化しています。
地方選挙の不調から始まった波紋
混乱のきっかけとなったのは、先週行われた地方選挙での労働党の不振です。この結果を受けて党内に不満が広がり、火曜日には複数の若手閣僚が辞任する事態となりました。
スターマー首相は、さらなる不安定化を避けるよう閣僚に促しており、リーダーシップへの挑戦があれば党は「100%」混乱に陥ると強い言葉で警告しています。一部の閣僚は首相への支持を改めて表明していますが、党内の不協和音は隠せない状況です。
ウェス・ストリーティング保健相による挑戦の可能性
特に注目されているのが、ウェス・ストリーティング保健相の動向です。英メディアの報道によれば、ストリーティング氏は辞任し、早ければ木曜日(14日)の午前中にもリーダーシップへの挑戦に乗り出すことを検討しているとされています。
- 交代の条件:リーダーシップへの挑戦を実現するには、候補者本人を含む労働党議員81人の支持が必要となります。
- 不穏な動き:ストリーティング氏は水曜日、議会開会前に首相官邸(ダウニング街10番地)を訪れましたが、20分足らずで立ち去ったことが確認されており、緊張感が高まっています。
外堀を埋める圧力:労働組合と野党の動き
圧力は党内だけにとどまりません。労働党に近い11の労働組合が共同声明を発表し、次回の選挙に向けて新しいリーダーを選出するための準備を始めるよう求めています。声明では「首相が次回の選挙を率いることはないのは明らかだ」と述べ、計画的なリーダー交代の必要性を強調しました。
さらに、スコットランド国民党(SNP)は、現在の状況を「リーダーシップを巡るサーカス」と批判し、スターマー首相に対する不信任決議案を提出する構えを見せています。
政権維持に奔走するスターマー首相ですが、党内の反発と外部からの圧力という困難な状況に直面しており、英国政治の先行きは不透明な状況が続いています。
Reference(s):
Starmer warns of party chaos amid speculation over leadership change
cgtn.com