イランが「地域外」への戦火拡大を警告、トランプ大統領の軍事脅迫に反発 video poster
米イラン間の緊張が再び臨界点に達しようとしています。ドナルド・トランプ大統領による軍事作戦再開の示唆に対し、イラン側が中東地域を越えて攻撃を広げる可能性を警告しており、世界的な安全保障への懸念が広がっています。
緊迫する米イラン関係:軍事作戦の再開か、外交か
事態が急変したのは、トランプ大統領が軍事キャンペーンの再開に「あと1時間」というところまで迫っていたことを明かしたためです。大統領はホワイトハウスの記者会見で、外交的な時間を確保するために直前で決定を保留したと述べました。
軍事作戦「オペレーション・エピック・フューリー(Operation Epic Fury)」が停戦のために一時停止されてから6週間が経過しましたが、戦争を終結させるための交渉はほぼ停滞している状況です。
イラン側の主張と「地域外」への警告
イラン側は今週、米国に新たな提案を提示しましたが、その内容はトランプ大統領がこれまで拒否してきた条件を繰り返すものでした。主な要求事項は以下の通りです。
- ホルムズ海峡の管理権の確保
- 戦争被害に対する賠償金の支払い
- 経済制裁の解除と凍結資産の返還
- 当該地域からの米軍撤退
こうした状況の中、イラン革命防衛隊は国営メディアを通じて、もし再び攻撃が行われれば、「約束された地域戦争は、今度は地域を遥かに越えて広がるだろう」と強い口調で警告しました。米軍基地を抱える中東諸国だけでなく、さらに遠方の標的に対しても打撃を与える可能性を示唆しています。
複雑に絡み合う地域情勢:レバノンでの衝突
この緊張は米イラン二国間にとどまらず、周辺地域にも波及しています。イランは、イスラエルによるレバノンへの攻撃停止を強く要求しています。この攻撃は、イランが支援するシーア派武装組織ヒズボラによるイスラエル攻撃への報復として始まったものです。
レバノン保健省によると、火曜日のイスラエル軍による一連の攻撃で19人が死亡し、その中には子供や女性も含まれていました。イスラエルとレバノン政府の間では米国主導の停戦合意が2回延長されていますが、イスラエル側は「この停戦はヒズボラへの攻撃には適用されない」との立場を崩していません。
外交的な「小さな光」
緊迫した状況が続く一方で、限定的な進展も見られました。人権団体によると、米国永住権を持つイラン市民のシャハブ・ダリリ氏が、10年の服役を経て釈放され、米国に帰国したことが報じられています。
軍事的な脅しと外交的な駆け引きが交錯する中、この釈放が今後の対話の糸口となるのか、あるいは一時的な措置に過ぎないのか。世界が注視しています。
Reference(s):
Iran warns of war 'beyond the region' as Trump repeats threats
cgtn.com

