南アフリカ・ラマポーザ大統領の弾劾調査が本格化:議会が委員会メンバー31名を決定
南アフリカ共和国の議会が、シリル・ラマポーザ大統領の弾劾の是非を調査する「セクション89委員会」のメンバー31名を発表しました。これにより、大統領を巡る疑惑の追及が次の段階へと進みます。
大統領の解任を定める「セクション89」とは
南アフリカ憲法の「セクション89」は、大統領を職務から解任するための手続きを定めた条項です。国民議会は、大統領に以下のような事由があると判断した場合、解任の手続きを取ることができるとしています。
- 憲法または法律への重大な違反
- 重大な不正行為への関与
- 職務を遂行できない状態にあること
なぜ今、再び調査が始まったのか
今回の委員会の設置に至った背景には、憲法裁判所の判断があります。裁判所は今月初め、2022年に議会がラマポーザ大統領への弾劾手続きを阻止したことは「違法であった」との判決を下しました。
この判決を受け、議会は改めて適切な手続きを踏む必要があり、各政党に対して代表者の指名を指示していました。過去の判断が覆ったことで、再び大統領の責任を問う舞台が整った形です。
委員会の構成と政治的な構図
決定した31名のメンバーには、主要な政治勢力の代表者が名を連ねています。
- 経済自由闘士 (EFF):ジュリアス・マレマ党首
- ムコント・ウェ・シズウェ党 (MK党):ジョン・フロペ議会リーダー
- Build One South Africa:ムムシ・マイマネ党首
委員会の議席数は、与党であるアフリカ民族会議(ANC)が最大となり、次いで民主同盟(DA)が続いています。一方で、GOOD党とパン・アフリカ主義者会議(PAC)の2党は、唯一の国会議員が行政部に就任しているため、今回の委員会には参加しない意向を示しています。
大統領という国のトップが、法的な手続きに基づいてどのように責任を問われるのか。南アフリカの民主主義と法治のあり方が、改めて試される局面を迎えています。
Reference(s):
Inside Parliament's next steps in the Ramaphosa Phala Phala inquiry
cgtn.com



