オランダ海軍艦艇が西沙諸島付近へ進入、中国軍が強く抗議
南シナ海における緊張が続く中、オランダ海軍の艦艇が中国の領海および領空に進入したとして、中国側が強い抗議を表明しました。国際的な航行の自由と主権の主張が交錯するこの海域で、再び緊張が高まっています。
オランダ艦艇による進入とヘリコプターの運用
中国人民解放軍(PLA)南部戦区の報道官である翟士忱(ザイ・シチェン)氏の発表によると、5月27日(水)、オランダ海軍のフリゲート艦「HNLMS デ・ロイテル(De Ruyter)」が西沙諸島付近の中国領海に不法に進入したとのことです。
さらに、同艦から出撃した艦載ヘリコプターが、中国の領空に複数回にわたり進入する運用が行われたと報告されています。
中国軍による排除措置と警告
この事態を受け、南部戦区は即座に海軍および空軍の部隊を派遣し、進入した艦艇の排除にあたりました。具体的な対応として、以下の措置が講じられたとしています。
- 法律および規定に基づいた口頭による警告の実施
- 標的を絞った電子妨害(エレクトロニック・インターフェレンス)による警告と追い出し
これらの措置により、最終的にオランダ艦艇は当該海域から退去したとされています。
「主権の侵害」として強い不快感を表明
中国側は今回のオランダ海軍の行動について、「中国の主権ならびに海上・航空の安全を侵害し、国際法および国際関係の基本規範に著しく違反するものだ」と厳しく批判しています。また、こうした挑発的な行為が、南シナ海の平和と安定を損なうものであると付け加えました。
翟報道官は、「こうした行為に断固として反対する。オランダ側は直ちに侵害と挑発を停止すべきである」と強く促しました。あわせて、南部戦区の部隊は引き続き高い警戒態勢を維持し、国家の主権と安全、そして地域の平和を断固として守る構えであることを強調しています。
南シナ海では、領有権を巡る対立だけでなく、欧州諸国を含む外部勢力の軍事的なプレゼンスの強化が続いており、偶発的な衝突を避けるための慎重な対応が求められています。
Reference(s):
Chinese military condemns Dutch warship intrusion near Xisha Qundao
cgtn.com