メキシコと米国、USMCA見直しに向けた第1回協議を完了ー経済安全保障などの重要課題を議論
北米の貿易体制を規定するUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の正式な見直しが近づく中、メキシコと米国の両政府が重要な一歩を踏み出しました。
第1回二国間協議で議論された焦点
メキシコ経済省の発表によると、メキシコシティで開催された第1回二国間協議が先週金曜日に終了しました。今回の協議では、地域経済における極めて重要な課題について議論が行われました。
- 自動車の原産地規則(製品の一定割合が域内で生産されているかという基準)
- 鉄鋼およびアルミニウムの取り扱い
- 地域の経済安全保障
協議は、メキシコのマルセロ・エブラル経済大臣と、米国のジェフリー・ゲリッシュ副通商代表が率いるチームによって進められました。
今後のスケジュール:6月と7月に集中協議
両国は、正式な見直しプロセスに向けた準備として、今後も集中的に協議を行うことで合意しています。スケジュールは以下の通りです。
- 第2回協議(6月16日・17日): ワシントンで開催。農業、公正な競争条件、および原産地規則についての継続的な議論が行われる予定です。
- 第3回協議(7月20日の週): メキシコシティで開催。これまでに出た懸案事項の解決に焦点を当てます。
7月1日から始まる「6年ごとの正式レビュー」へ
これらの二国間協議は、2026年7月1日から正式に開始される「USMCA共同レビュー」に向けた地ならしの意味合いを持っています。このレビューは、協定のルールに基づき6年ごとに実施されるものです。
エブラル大臣は協議後、「米国およびカナダとの自由貿易協定に基づいたレビューを完了させるための道を、すでに歩んでいる」と述べ、前向きな姿勢を示しました。
北米という巨大な経済圏において、ルールがどのように更新されるかは、単なる貿易額の問題に留まらず、サプライチェーンの安定や産業構造の変化に大きな影響を与えるため、世界的な関心事となっています。
Reference(s):
Mexico, US conclude first bilateral round of USMCA review talks
cgtn.com
