イラン軍、米・イスラエル関連船にミサイル攻撃:ホルムズ海峡で緊張が激化
中東の重要航路であるホルムズ海峡周辺で、イランと米国による軍事的な衝突が激化しています。イラン革命防衛隊(IRGC)が米国およびイスラエルに関連する船舶にミサイル攻撃を行ったと発表し、地域の緊張が一段と高まっています。
巡航ミサイルによる船舶攻撃とその背景
イラン革命防衛隊の海軍は、米国とイスラエルに関係のある船舶「MSC Sariska V」を巡航ミサイルで攻撃したと明らかにしました。この攻撃の理由として、イラン側は「オマーン湾でイランの商業船『Lian Star』に対して米国軍が行った攻撃への報復である」と主張しています。
英国海事貿易運用(UKMTO)によると、パナマ船籍のMSC Sariska Vは、イラクのウム・カスルから南東に約40海里の地点で攻撃を受け、激しい爆発が発生したとのことです。イラン側は、米国軍による地域でのいかなる挑発行為に対しても、「決定的な」対応を取るとして警告しています。
連鎖する報復攻撃の構図
今回の船舶攻撃に至るまで、イランと米国の間では数日間にわたり散発的な衝突が続いていました。事態が複雑化している背景には、以下のような一連の報復の連鎖があります。
- 米国の反撃: 米中央軍は、国際水域で運用していたMQ-1ドローンをイランが撃墜したことを受け、イラン国内のレーダー施設やドローン指揮管制センターに対し「自衛のための攻撃」を実施しました。
- イランの再報復: これに対しイラン側は、シリーク島の通信塔が攻撃を受けたとして、その発信元となった米軍基地を攻撃し、目標をすべて破壊したと発表しています。
封鎖に近い状態となるホルムズ海峡
世界経済の急所とも言われるホルムズ海峡では、現在、極めて不安定な状況が続いています。
イランは今年2月28日、自国領土への共同攻撃を行ったとして、イスラエルおよび米国に関連する船舶の通過を禁止しました。一方で米国も、イランの港へ向かう、あるいはそこから出港する船舶の通行を妨げる海軍封鎖を敷いています。
こうした緊張状態の中、イラン側は直近24時間で、4隻の油槽船を含む15隻の船舶がイラン軍の許可を得て海峡を通過したと発表しました。管理権限を強めることで、海路のコントロールを握ろうとする意図が見て取れます。
軍事的な衝突が単なる局地的な争いに留まるのか、あるいは物流やエネルギー価格に影響を与える広範な混乱に発展するのか。水面下で高まる緊張に、国際社会の視線が集まっています。
Reference(s):
cgtn.com



