中国ソフト産業、2030年に20兆円規模へ 「AI+ソフト」で製造業変革加速
中国のソフトウェア産業が、2026年から始まる「第15次五カ年計画」期間中に、総額20兆元(約290兆円)の規模を超える見通しであることが分かりました。中国ソフトウェア産業協会が2026年4月に発表した報告書が明らかにしたものです。
着実な成長を続ける産業規模
同協会が発表した『2025年中国ソフトウェア産業発展展望報告』によると、2025年のソフトウェア事業収入は15兆4800億元に達しました。2020年の8兆1600億元から着実に成長を続け、年平均成長率は13.8%に上ります。これは国民経済の主要セクターの中でも高い水準に位置づけられています。
2026年に入ってからも好調なスタートを切っており、今年1〜2月期のソフトウェア事業収入は2兆1500億元、前年同期比11.7%増となりました。業界全体の利益も2693億元と7.3%増加しています。
製造業のデジタル変革をけん引
報告書は、ソフトウェア産業が製造業のデジタル化と知的化(スマート化)を推進する上で重要な役割を果たしていると指摘します。
中国本土では現在、以下のようなスマート工場の整備が進んでいます。
- 先進レベルのスマート工場:8,200以上
- 卓越レベルのスマート工場:500以上
- 旗艦スマート工場:15
主要生産工程の数値制御率や、デジタル研究開発ツールの採用率も大幅に上昇し、製造業のより柔軟で知的な生産へのシフトを後押ししています。また、主要な産業インターネットプラットフォームは1億セット以上の産業用設備と接続し、製造業のデジタル変革を強力に支援しています。
「AI+ソフト」で新たな段階へ
工業情報化部の熊際君副部長は、中国が「AI+ソフト」特別行動計画の展開を推進していく方針を明らかにしました。
この計画では、以下の分野を奨励・支援していく見込みです。
- ソフトウェア開発プロセスの知的変革
- ソフトウェア製品のアップグレード
- ソフトウェア企業自体のスマート化改造
- 知的操作システム、スマート産業ソフトなど新しいソフトウェアモデル
ソフトウェア産業は、単なるITセクターを超え、あらゆる産業の基盤となる「産業の産業」としての地位を固めつつあります。AIとの融合が進む2026年以降、その成長軌道と社会への影響力はさらに大きくなるものと見られます。
Reference(s):
China's software industry expected to exceed 20 trillion yuan
cgtn.com




