「制度型開放」の最前線 横琴で進む専門資格の相互認証 video poster
中国の高度経済成長をけん引する「粤港澳大湾区」で、制度の違いを超えた人材の流動を促す試みが進んでいます。その中核となるのが、広東省珠海市に位置する「横琴粤澳深度協力区」。ここでは、2018年に国家戦略として打ち出された「制度型開放」が具現化され、隣接するマカオ特別行政区との人的交流の障壁を取り除く取り組みが注目されています。
87の資格をリスト化、マカオ人材の活躍の場を拡大
協力区の当局は、マカオで培われた専門性を地元の経済活動に生かすため、重要な施策を導入しました。それは、法務、金融、税務、医療、観光、建設など10分野にわたる87の専門資格を相互に認証する「リスト」の作成です。このうち49項目は、マカオの専門職に特化しており、彼らが横琴で円滑に業務を行えるよう制度的な後押しをしています。
「制度の違い」を「協力の強み」に変える
この資格相互認証リストは、単なる人材交流のツールを超えた意味を持ちます。横琴の規制をマカオのそれに近づけ、両地域の経済・社会システムを融合させる「試験場」としての役割を果たしているのです。異なる制度を持つ地域間で、どのように協力の枠組みを構築するか――。粤港澳大湾区の統合的発展を支える人的資本の確保は、この問いへの一つの答えと言えるでしょう。
一国の中に多様な制度が共存する中国本土、香港、マカオ。経済圏の一体化が叫ばれる現代において、制度の差異を克服し、人材や技術の流動性を高めることは、多くの地域が直面する共通の課題です。横琴の試みは、異なる背景を持つ人々が共に繁栄するための、一つの可能性を示しているのかもしれません。
Reference(s):
How China bridges economies through professional recognition
cgtn.com



