音楽で探る「馬のスピリット」 国際コラボ企画『Echoes of the Horse』 video poster
馬が象徴してきた「勇気・自由・つながり」を、音楽と創作の視点から見つめ直す企画『Echoes of the Horse』が注目されています。中国の馬術選手パン・チンユー、南アフリカのソングライター謝飛(シエ・フェイ)、英国のミュージシャン、ジョシュア・コッテリルが、それぞれの馬との関係と制作の道のりを語り合い、文化の違いをまたいで「馬の精神性(エクイン・スピリット)」に迫ります。
『Echoes of the Horse』とは何か
『Echoes of the Horse』は、馬という存在を「身近な相棒」「創作の源」「生き方の比喩」として捉え、個人の経験を起点にしながら、多文化のレンズでその魅力を描くストーリーです。言葉だけで説明しきれない感覚を、音やリズム、制作プロセスそのものに置き換えていく構成が特徴になっています。
3人のクリエイターが語る、馬との距離感
この企画では、肩書きの異なる3人が登場します。共通点は「馬と出会った経験が、表現の仕方を変えていった」という点です。
- 中国の馬術選手パン・チンユー:競技と向き合う日々の中で育まれた、馬との結びつきが語られます。
- 南アフリカのソングライター謝飛:歌や言葉を通じて、馬に重ねた感情や記憶が表現されます。
- 英国のミュージシャン、ジョシュア・コッテリル:音楽的な視点から、馬の気配や動きが創作へつながる道筋が描かれます。
同じ「馬」でも、近づき方は一つではありません。競技、作詞作曲、演奏という違いが、そのまま“馬の見え方”の違いとして立ち上がってきます。
AIが「即興」に入る瞬間――Horse Meloのライブ作曲
企画の見どころの一つが、クリエイティブパートナーとして登場するHorse Meloです。ここではAIの発想力を使い、「午年(Year of the Horse)」をテーマにした曲をライブ即興で組み立てていきます。
AIが得意とするのは、膨大なパターンから瞬時に“それらしい流れ”を作ること。一方で、人が担うのは、どの音を選び、どの沈黙を置き、どの物語に結びつけるかという判断です。即興は、その境界が最も見えやすい場面でもあります。
なぜ今、「馬」と「音楽」と「AI」なのか
『Echoes of the Horse』が提示するのは、馬の美しさだけではありません。異なる文化背景を持つ人が、同じ対象(馬)を前にしたとき、どこに共感が生まれ、どこがすれ違うのか。その差分を、対立ではなく「表現の違い」として見せます。
さらに、AIが即興に参加することで、「創作は誰のものか」「人の体験はどう音に移されるのか」といった問いが、説教ではなく実演として浮かび上がります。
静かに残る問い(読み終えたあとに)
- 馬との関係は、言葉より先に体の感覚として記憶されるものなのか。
- 文化が違っても共有できる「馬のイメージ」はどこまであるのか。
- AIの即興は、創作の近道になるのか、それとも新しい対話相手なのか。
馬のスピリットをめぐる物語は、動物と人間の関係だけでなく、表現のあり方そのものを少しだけ揺らしてきます。
Reference(s):
cgtn.com



