中国本土ZhuhaiのDong’ao Islandに崖上アリラリゾート開業
中国本土のZhuhaiにあるDong’ao Islandで、断崖に建つラグジュアリーリゾート「Alila Zhuhai Dong’ao Island Resort」が15日に正式オープンしました。中国本土で唯一の崖上アイランド・アリラとして、ハイエンド観光と地域開発の両面で注目されています。
中国本土唯一の崖上アリラリゾート
Alila Zhuhai Dong’ao Island Resortは、中国本土で唯一の、島の断崖に建つアリラブランドのホテルです。同ブランドとしても、中国市場における初の国際的ラグジュアリー・アイランドリゾートと位置づけられています。
15日の開業式典では、Gree GroupからHyatt Hotels Corporationの運営チームへ象徴的なゴールデンキーが手渡されました。この「ゴールデンキー」の引き渡しによって、リゾートの本格稼働が始まったことが示されました。
波打つ屋根と断崖を生かしたデザイン
リゾートはDong’ao Islandの南端にあたる断崖上に位置し、敷地面積は約3万平方メートルに及びます。設計では、島の荒々しい崖の個性をできるだけ残しながら、屋根全体を海面のうねりを思わせる形状としました。
緩やかなカーブを描く建物のラインは、足元に広がる多様な岩肌の起伏と呼応し、南シナ海を背景に波しぶきが迫ってくるようなビジュアルを生み出しています。崖と海、建築が一体となった景観づくりが、このリゾートの大きな特徴です。
GreeとHyattが組む共同プロジェクト
このプロジェクトは、複数の企業やデザインファームが参加する共同事業として進められました。主な参加主体は次のとおりです。
- Gree Group
- Hyatt Hotels Corporation
- グローバル建築事務所 ZNA|泽碧克
- Horizontal Line Design Company
Gree Groupの党委員会書記兼董事長であるKang Hong氏は、今回の開業によって同社のハイエンド島リゾートのポートフォリオが一段と強化されたと述べています。個性があり、互いに補完し合う高級ホテルをチェーンとして構成することで、プレミアム志向の旅行者のニーズに的確に応えていく方針です。
観光資源を価値に変えるWanshan Districtの狙い
リゾートが位置するWanshan Districtの党委員会副書記であり、同区行政委員会の主任を務めるLi Juan氏は、ハイエンドホテルブランドの導入が、地域が持つ生態系や文化資源を観光振興の原動力へと転換するきっかけになると強調しました。
同氏は、自然や文化といった資源をただ持つだけの「資源の島」から、付加価値を生み出す「価値の島」へと転換することをめざしており、今回のリゾート開業がその転換を加速させると見ています。
ハイアットの視点:高付加価値ゲストと滞在延長
Hyatt Hotels Corporation Asia Pacificの社長Yu Deli氏によると、Alila Zhuhai Dong’ao Islandは、大中華圏で3軒目のアリラブランド施設であり、中国本土では初のアイランドリゾートです。
同氏は、ローカルカルチャーを取り入れた独自のサービスやアクティビティを組み合わせることで、次のような効果を期待していると述べています。
- 高い消費意欲を持つゲストを引きつける
- 旅行者の滞在日数を伸ばす
- 文化観光コンテンツを一層豊かにする
- 島全体の競争力とブランド価値を高める
こうした狙いからも、単なる宿泊施設としてではなく、文化や体験を含めた総合的な観光拠点として位置づけられていることが分かります。
これからの注目ポイント
富裕層向けの海洋リゾート開発と、自然環境や地域文化の保全をどう両立させるかは、アジア各地の島が共通して抱えるテーマです。断崖という特徴的な地形と、海を臨む絶景を前面に出したAlila Zhuhai Dong’ao Island Resortは、観光収入を増やしつつ、地域固有の自然や文化をどのように守り育てていくのか、今後の運営に注目が集まりそうです。
中国本土の島リゾート開発の一例として、Dong’ao Islandでの試みは、アジアの観光の行方やラグジュアリー旅行のトレンドを考えるうえでも、フォローしておきたい動きと言えるでしょう。
Reference(s):
China’s Only Clifftop Island Alila Resort Opens on Zhuhai’s Dong’ao Island
chinanews.com.cn








