イスラエル軍がガザとレバノン南部で軍事作戦を激化、避難民や正規軍に被害
ガザ地区での停戦合意後も緊張が続く中、イスラエル軍がガザ北部とレバノン南部で軍事作戦を強化しており、避難民や正規軍を含む多くの死傷者が報告されています。中東情勢が再び激化する局面を迎えています。
ガザ地区:避難民キャンプへの空爆と被害の拡大
ガザ北部のガザ市西部にある避難民キャンプにおいて、イスラエル軍による空爆が発生しました。パレスチナ側の情報によると、ドローンから発射された2発のミサイルがテントを直撃し、女性2人を含む少なくとも6人が死亡、15人が負傷したということです。負傷者の中には重体の方も含まれています。
イスラエル軍は最近、ガザ地区全域で空爆を強めており、住宅や避難民のテント、人々が集まる場所などが標的となっています。ガザの保健当局が発表した被害状況は以下の通りです。
- 直近48時間の被害: 死者5名、負傷者49名が病院に搬送。
- 2025年10月の停戦以降: イスラエル軍の攻撃による死者は951名に達しています。
- 2023年10月7日からの累計死者数: 72,961名。
レバノン南部:ヒズボラへの攻撃とレバノン軍への影響
一方、レバノン南部でも激しい攻撃が続いています。イスラエル国防軍(IDF)は、週末にかけて武器庫や指揮センター、ロケット発射台など、ヒズボラの軍事インフラ約150箇所を攻撃したと発表しました。
しかし、この作戦の中でレバノン正規軍の車両が攻撃を受け、パトロール中の兵士3人が死亡しました。レバノン国営通信社によると、土曜日だけでレバノン南部全域で少なくとも14人が死亡しています。
この事態に対し、各方面から異なる見解が出ています。
- イスラエル国防軍(IDF): 攻撃した車両が戦闘区域にあり、ヒズボラの脅威があるとの情報に基づいたものだったと説明。現在は調査中であり、標的はあくまでヒズボラでありレバノン軍ではないと強調しています。
- 国連レバノン暫定駐駐軍(UNIFIL): 今回の攻撃をレバノンの主権と領土保全、および国連安保理決議1701号に対する「重大な違反」であるとして強く非難しました。
広がる被害と避難命令
レバノン南部では、シドン地区のサクサキヤで6人が死亡したほか、デイル・アル・ザハラニやハルーフなど複数の地域で空爆による死者が報告されています。また、イスラエル軍はジェズィン地区やアンサリヤの複数の町と村に対し、住民に避難するよう命令を出しました。
レバノンの公衆衛生緊急作戦センターによると、3月2日以降のイスラエル軍による攻撃で、レバノン国内では3,593人が死亡し、10,990人が負傷したとされています。
軍事的な目標を掲げる作戦の中で、避難民や正規軍といった非戦闘員や第三者が巻き込まれる事態が繰り返されており、地域の安定への道は依然として険しい状況にあります。
Reference(s):
Israel steps up operations in Gaza, south Lebanon over the weekend
cgtn.com