中国本土メーデー連休の映画興行収入が7億元超 首位は『The Dumpling Queen』
中国本土メーデー連休の映画興行収入が7億元超に
今年5月のメーデー連休(5月1〜5日)に、中国本土(中国)の映画市場で、興行収入が7億元(約9,628万ドル)を突破しました。オンラインの映画データ追跡プラットフォームによると、連休中の月曜日午後の時点で、累計興行収入はこの水準に達し、事実に基づくドラマ『The Dumpling Queen』がランキング首位となりました。
首位は実話ベースの『The Dumpling Queen』
メーデー連休の興行をけん引したのは、劉偉強(Andrew Lau)監督による『The Dumpling Queen』です。人気コメディアンの馬麗(Ma Li)が主演を務めています。
作品は、香港の屋台で水餃子を売っていた料理人が、家庭用冷凍食品ブランドの創業者へと成長していく軌跡を描いた事実ドラマです。個人の努力や起業ストーリーに焦点を当てた内容は、コメディで知られる主演俳優がシリアスな役どころに挑む点も含めて、多くの観客の関心を集めたとみられます。
2位は金融犯罪スリラー『A Gilded Game』
興行収入ランキングの2位には、香港のベテラン監督・邱禮濤(Herman Yau)による金融犯罪スリラー『A Gilded Game』が入りました。アンディ・ラウ(Andy Lau)と欧豪(Oho Ou)が主演を務めています。
物語は、高度な詐欺や市場操作を巡る攻防を描くもので、資本市場や投資をテーマにした物語への関心の高さを反映しているといえます。中国本土市場では、サスペンスと社会的なテーマを組み合わせた作品が着実に支持を広げていることも読み取れます。
3位にスタジオジブリの『もののけ姫』
トップ3を締めくくったのは、スタジオジブリの『もののけ姫(Princess Mononoke)』です。同作が中国本土(中国)の劇場で正式に公開されるのは、今回が初めてです。
『もののけ姫』は、もともと1997年に日本で公開された作品で、環境をテーマにした叙事的な物語として知られています。宮崎駿監督の国際的な飛躍作として広く評価されてきた作品が、中国本土市場に本格的に登場したことで、長年のファンと新たな観客層の双方が劇場に足を運んだとみられます。
メーデー連休の興行から見える観客の関心
今回のメーデー連休興行は、次のような特徴を示しています。
- 実話に基づくヒューマンドラマが興行の中心となっていること
- 金融犯罪スリラーなど、社会の不安や関心を反映したジャンル作品が支持を集めていること
- 日本アニメを含む海外作品が、中国本土の大型連休でも存在感を高めていること
なかでも、『The Dumpling Queen』と『A Gilded Game』という2本の香港映画に加え、日本のアニメーション作品が上位を占めたことで、中国本土、香港、日本といった地域をまたぐ映像コンテンツの流れがあらためて浮き彫りになりました。
「実話」「金融」「環境」三つのキーワード
今年のメーデー連休のトップ3作品のテーマを並べると、「実話に基づく起業ストーリー」「金融犯罪」「環境をめぐる物語」という三つのキーワードが見えてきます。
観客がスクリーンに求めるのは、単なる娯楽だけではなく、自分たちの日常や社会の変化をどこかで反映した物語であるともいえます。連休という限られた時間の中でどの作品を選ぶかという行動は、中国本土の都市部を中心とした観客の関心の変化を映す鏡でもあります。
国際ニュースとしての意味合い
中国本土のメーデー連休興行は、国際的にも注目される指標になりつつあります。7億元を超える興行規模は、国内市場の力強さを示すと同時に、香港映画や日本アニメが大規模な観客に届く場としての重要性も高めています。
2025年の映画市場を振り返るうえで、メーデー連休のラインナップと観客の選択は、アジアの映像文化がどのように交差し、共有されているのかを考える手がかりになりそうです。
Reference(s):
China's May Day holiday box office revenue surpasses 700 million yuan
cgtn.com








