中国本土の規模以上工業企業、2025年利益が3年ぶり増加—NBS
中国本土の工業企業の収益が、2025年に「小幅ながらも明確な回復」を示しました。国家統計局(NBS)が今週発表した統計によると、一定規模以上(規模以上)の工業企業の利益総額は7.4兆元(約1.06兆ドル)となり、前年から0.6%増。過去3年続いた減益局面から、プラス成長に戻った形です。
2025年のポイント:通年は小幅増、12月は反転の強さが目立つ
通年では0.6%増と控えめな伸びですが、月次で見ると年末にかけて勢いが見えます。とくに12月は前年同月比5.3%増となり、11月の13.1%減から大きく持ち直しました。
- 2025年の利益総額:7.4兆元(前年比+0.6%)
- 12月の利益:前年比+5.3%(11月は-13.1%)
何が下支えしたのか:政策支援と「新型工業化」の推進
NBSの統計担当者である于衛寧(Yu Weining)氏は、回復の背景として、より積極的で効果的なマクロ政策の実施と、新型工業化(産業の高度化・効率化を進める方向性)の加速を挙げています。産業活動の安定化と、セクター内の構造改善が利益改善につながった、という位置づけです。
製造業がけん引、公益(ユーティリティ)も堅調
セクター別では、製造業が引き続き利益の中核を担いました。加えて、電力・熱・ガス・水の生産・供給を含む公益(ユーティリティ)分野も伸びが目立ちます。
- 製造業の利益:5.69兆元(前年比+5%)
- 公益(電力・熱・ガス・水など)の利益:8721億元(前年比+9.4%)
売上も増加:利益回復の「土台」は広がったのか
利益だけでなく、売上にあたる営業収入も増えています。NBSによると、規模以上工業企業の営業収入は139.2兆元で、前年から1.1%増でした。利益の伸び率(0.6%)を上回る売上増(1.1%)という並びは、コストや価格環境など複数要因が同時に動いている可能性も示します。
見通しを読むうえでの観点:小幅増をどう評価するか
2025年の利益増は「急回復」というより、長い調整局面のあとに、プラス圏へ戻ったこと自体がニュースだと言えます。12月の反転が一時的なブレなのか、政策効果と産業構造の変化が継続的な改善につながるのか。2026年に入ってからの月次データは、回復の強さを測るうえで注目材料になりそうです。
Reference(s):
China's industrial enterprises post modest profit growth in 2025
cgtn.com








