ヘビ年の春節前、中国・山西で色鮮やかな蒸しパン細工が人気
2025年初め、ヘビ年の春節を前に、中国・山西省運城市では、色鮮やかな蒸しパン細工が市場をにぎわせました。白い小麦粉から生まれる伝統の食べ物を、現代的なデザインでよみがえらせているのが、職人のJiang Shaさんです。
山西省の春節市場を彩る花饃
山西省運城市でJiangさんが手がけるのは、花饃と呼ばれる蒸しパンの細工です。春節などの祝い事に欠かせないもので、小麦粉をこねた生地を、花や動物などの形に整えて蒸し上げます。
ヘビ年の春節を控えた今年、Jiangさんは地元の年貨市場などで作品を披露しました。春節向けの品物を探す人びとが集まり、色とりどりの花饃が並ぶ一角はひときわ目を引いたようです。
白い粉から生まれるカラフルな造形
Jiangさんの花饃は、一見するとお菓子というよりアート作品のようです。材料はシンプルで、白い小麦粉をこねた生地がベースになります。そこに、新鮮な果物や野菜から取り出した自然由来の色を加え、やわらかな色合いを生み出しています。
作品には、干支の動物をデフォルメしたキャラクター、幸運を意味する漢字の福、そして獅子舞などの祝いのモチーフが並びます。いずれも、新しい年の幸運や繁栄を願う気持ちを表しているといわれます。
かわいさと縁起の良さで高まる人気
春節前の市場では、こうした花饃が高い人気を集めています。カラフルで目を引く見た目と、縁起物としての意味が重なり、幅広い世代に受け入れられているとみられます。
色とりどりの花饃が並ぶことで、市場全体の雰囲気もいっそう華やかになります。食べ物でありながら、飾って楽しめる工芸品のような存在として、春節の空気を盛り上げているのです。
日本の読者にとってのヒント
日本でも正月に鏡餅や縁起物を飾るように、中国では春節に向けて地域ごとの食文化や飾りつけが受け継がれています。花饃づくりに励むJiangさんの姿は、身近な食べ物に少し手を加えることで、日常を祝祭の時間に変えられることを思い出させてくれます。
国際ニュースを追うとき、政治や経済だけでなく、こうしたローカルな暮らしや手仕事に目を向けることで、その国や地域への理解がぐっと深まります。春節の花饃は、2025年のヘビ年を迎えた中国の人びとの願いと、食文化の豊かさを象徴する小さな窓といえそうです。
Reference(s):
cgtn.com








