北京園博園のボタンが晩春を彩る 国際ニュースで見る花の観光力
首都北京の晩春を彩ったボタンの競演
中国の首都・北京では、今年4月下旬、北京市豊台区の北京園博園でボタンの花が一斉に咲き誇り、晩春の風景を彩りました。色とりどりのボタンを背景に、観光客がスマートフォンやカメラでシャッターを切る姿が各所で見られたといいます。
華やかで重なり合う花びらを持つボタンは、園内の複数のエリアで植えられ、散策路を歩くだけでさまざまな品種を楽しめるつくりになっていました。写真撮影を目的に訪れる人も多く、週末を中心ににぎわいを見せたようです。
富と気品を象徴する 花中の王・ボタン
ボタンは、その豪華で多層的な花姿から、古くから花中の王とも呼ばれてきました。中国ではおよそ1500年以上にわたり、富貴や気品を象徴する存在として親しまれ、富貴の花として知られています。
北京園博園でも、深い紅色、柔らかな桃色、純白など、さまざまな色合いのボタンが植えられ、鑑賞する人びとの目を楽しませました。咲き誇るボタンの前で記念撮影をする家族連れや若者たちの姿は、晩春の首都の風物詩になりつつあります。
北京市内17カ所でボタン文化祭を開催
今年4月23日には、北京市内の17の公園や景勝地を会場にしたボタン文化祭がスタートしました。約800種類のボタンが都内各地で楽しめるよう企画され、首都全体で花を巡る観光ルートが広がりました。
今回のボタン文化祭には、次のような狙いがあるとみられます。
- 花をテーマにした観光を通じて、市民や観光客に季節の移ろいを楽しんでもらうこと
- ボタンを題材にした文創商品など、文化的な創作活動を後押しすること
- 公園や景勝地を舞台にしたイベントを通じて、都市の魅力やブランド力を高めること
ボタンの開花シーズンに合わせて行われるこうしたイベントは、首都北京の春の観光資源として定着しつつあり、今後も継続的な開催が期待されます。
アジアの大都市で広がる 花と都市の新しい関係
ボタン文化祭や北京園博園の取り組みは、アジアの大都市で進むフラワーツーリズム、つまり花を軸にした観光の一つの姿といえます。短い期間にしか咲かない花を見に行く行動は、日本の花見文化とも通じるところがあります。
都市生活が忙しくなるほど、人びとは自然の色や季節の変化を求めるようになります。公園や緑地で花を楽しむイベントは、観光だけでなく、市民の日常のリフレッシュにもつながります。
来年の春、北京を訪れる機会があれば、首都の公園を巡りながらボタンをはじめとする花々をゆっくり眺めてみると、都市と自然のバランスについて、また違った視点が得られるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








