ハルビンが冬の水晶都市に 世界最大の氷雪テーマパークが人気
中国東北部の都市ハルビンが、2025年の冬シーズンに世界から注目を集めています。雪と氷だけでつくられた世界最大の氷雪テーマパークがオープンし、中国ニュースとしても話題になっているからです。
中国・ハルビンが「氷城」と呼ばれる理由
中国東北部に位置するハルビンは、厳しい寒さで知られ、「氷城(Ice City)」とも呼ばれます。その低い気温を生かして、地元の人々は冬を「芸術」に変えてきました。今シーズンも、街の一角がまるごと氷と雪のアート空間へと姿を変えています。
世界最大の氷雪テーマパークとは
ハルビンの氷雪テーマパークは、その名の通り、建物や遊具がほぼすべて雪と氷だけでつくられた巨大な遊園地です。訪れた人を迎えるのは、繊細な彫刻から大規模な建築まで、多彩な「氷の建築群」です。
園内では、次のような体験が楽しめます。
- スリル満点の氷のすべり台
- 日中は透明感が際立ち、夜は光に照らされて輝く氷の彫刻
- 世界各地の城や寺院を模した、壮大で緻密な氷の建築物
こうした建造物はすべて期間限定で、気温が上がれば溶けてしまう「儚い都市」。その一瞬の美しさを見ようと、多くの人が足を運んでいます。
開業20日で100万人超 中国の冬の顔に
この氷雪テーマパークは、2025年にオープンした今シーズンも大きな注目を集めています。開業からわずか20日間で、すでに100万人以上の来場者を記録しました。
わずか数週間で100万人超という数字は、ハルビンの氷雪テーマパークが中国の冬の観光スポットの中でも突出した存在になっていることを物語ります。現在では、中国の冬の代表的な観光地の一つとして位置づけられています。
なぜ人は「氷の都市」に惹かれるのか
この氷雪テーマパークが人気を集める背景には、いくつかのポイントがあります。
- 非日常のスケール感:実際の城や寺院を模した巨大な氷の建物は、日常の街並みとはまったく違う世界をつくり出します。
- 全身で体感するアート:鑑賞するだけでなく、氷のすべり台などのアトラクションで「遊べる芸術」として楽しめます。
- SNSとの相性の良さ:透明な氷、色とりどりのライトアップ、雪に包まれた景色は、写真や動画で共有したくなるビジュアルです。
特に、スマートフォンで撮影した写真や動画がSNSで拡散されることで、「行ってみたい」という気持ちがさらに広がりやすくなっています。デジタルネイティブ世代にとっては、氷雪テーマパークそのものが、一つの「共有したい体験」となっていると言えます。
氷と雪がつくる「期間限定の都市」をどう見るか
ハルビンの氷雪テーマパークは、観光施設であると同時に、「気候」「街づくり」「文化」をめぐる問いも投げかけています。
- 寒さという厳しい自然条件を「弱点」ではなく「魅力」に変える地域の発想
- 溶けて消えることを前提とした建築やアートの価値
- 冬の観光が地域経済や雇用にもたらすインパクト
雪と氷でできた建物は、春が来れば消えてなくなります。それでも人々がこの「儚い都市」を目指すのは、その場でしか味わえない体験があるからかもしれません。
中国東北部のハルビンに生まれたこの氷雪テーマパークは、冬のレジャーのあり方や、観光を通じた街の発信の仕方を考える上でも、興味深い事例となっています。ニュースとして眺めるだけでなく、「自分ならどんな冬の街をつくりたいか」と想像してみると、新しい視点が見えてくるかもしれません。
Reference(s):
Harbin a crystal winter wonderland of stunning icy architecture
cgtn.com








