春節の帰省ラッシュ2025、中国で11日目に2億7,000万人超が移動へ
2025年春節シーズン、移動ピークの一日
2025年初め、中国の春節(旧正月)前後に行われた大規模な帰省・旅行シーズン「春運(chunyun)」では、人の移動が記録的な規模に達しました。春運11日目の金曜日には、中国各地で地域をまたぐ移動が延べ2億7,274万人に達する見込みが示され、今年の春節期間の山場となりました。
11日目の移動、交通手段ごとの内訳
2025年春運のデータによると、この金曜日に見込まれた地域間の移動2億7,274万人の内訳は次の通りです。
- 鉄道利用の旅客:1,420万人
- 高速道路など道路による移動:2億5,547万人
- 水運(フェリーなど):68万人
- 民間航空:239万人
日帰り旅行から長距離の帰省まで、さまざまな目的の移動が、鉄道・道路・水路・空路の各ルートに分散していることが分かります。
前日からの増加と前年同日比
前日の木曜日には、全国で2億5,651万9,000件の地域間移動が記録されました。これは前日から9.7%の増加であり、前年同日比では32.3%増という大きな伸びとなりました。
わずか一日で約1,600万人以上増えた計算になり、春運期間中に日ごとの移動需要が急速に高まっていく様子が数字から見て取れます。前年と比べて3割を超える伸びは、春節シーズンの移動意欲の強さを物語っています。
春運全体で約90億件の移動を見込む
春運全体としては、約90億件の地域間移動が見込まれています。これは前年より7%多い水準であり、12月末に開かれた全国テレビ会議でこうした見通しが示されました。
2025年の春運は1月14日から2月22日まで続きました。このおよそ40日間にわたり、多くの人がふるさとに戻り、家族との再会を果たしたり、観光やビジネスで各地を行き来したりしました。数字だけを見ても、中国社会にとって春節期の移動がいかに大きな存在であるかが伝わってきます。
ユネスコ無形文化遺産登録後、初の春運
今回の春運には、もう一つ象徴的な意味がありました。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2024年12月、春節を無形文化遺産リストに登録しました。2025年の春運は、その登録後初めて迎える春節の大移動となりました。
何億もの人が移動しながら、それぞれの土地で年越しの料理を囲み、伝統行事を楽しみ、家族や親しい人と時間を過ごす。この光景は、単なる移動の数字以上に、春節という文化が生活の中で息づいていることを示しています。
数字が映し出す「文化」と「移動」の現在地
2億7,000万人超が動いた一日、全期間で約90億件に達する見込みの移動――これらの数字は、春節がいまなお中国社会にとって特別な時間であり続けていることを静かに語っています。
年末を迎えた今、2025年初めの春運を振り返ると、大規模な人の流れをいかに安全かつ円滑に支えるかという交通インフラの課題とともに、ユネスコの無形文化遺産にも登録された春節の意味を改めて考えるきっかけにもなります。来年以降も、春節の風景がどのように変化し、どのように受け継がれていくのかに注目が集まりそうです。
Reference(s):
Day 11 of Spring Festival travel rush to see over 270 million trips
cgtn.com




