韓国人観光客が上海で通う意外なスポット:スーパーとネイルサロン video poster
ビザなしで上海を訪れる韓国人観光客が急増するなか、注目を集めているのは観光名所ではなく、街のスーパーマーケットやネイルサロンといった「生活の場」です。
ビザ免除で変わる「近距離アジア旅行」
2025年11月にビザなしでの渡航が可能になる制度が始まって以降、中国本土の都市・上海を訪れる韓国人観光客が増えています。渡航手続きの負担が軽くなったことで、韓国から週末や短期休暇を利用した「ちょっと上海へ」という感覚の旅行がしやすくなりました。
現地メディアのKnewsが伝える映像でも、街なかや商業施設で韓国人観光客の姿が目立つ様子が紹介されています。距離的には近く、数時間のフライトで行ける一方で、言語や食文化は大きく異なるため、「非日常」と「日常の延長」の両方を味わえる都市として、上海の魅力が改めて意識されているようです。
なぜスーパーが人気なのか:暮らしが見える場所
定番の観光地を一通り巡ったあと、韓国人観光客が足を運んでいるのが、ローカルなスーパーマーケットです。スーパーは、その都市の暮らしぶりや物価、食の好みが凝縮された「生活のショーケース」のような場所です。
スーパーを巡る楽しみ方として、例えば次のようなポイントが考えられます。
- お菓子や飲料など、日本や韓国では見かけない商品を探し、お土産として購入する。
- 調味料や即席麺、冷凍食品などをチェックし、帰国後に現地風の味を再現してみる。
- 同じような商品でも、韓国や日本との価格差やパッケージの違いを見比べてみる。
- 買い物をする人びとの様子から、その街の日常のリズムや生活スタイルを感じ取る。
観光名所では見えにくい「ふだんの上海」を短時間で体感できることが、スーパーという身近な場所に人気が集まる理由のひとつだと言えます。
ネイルサロンが「カルチャーの交差点」に
もう一つ、意外な行き先として紹介されているのが、上海市内のネイルサロンです。美容やファッションへの関心が高い人が多い韓国では、旅行先でヘアメイクやネイルを楽しむスタイルが広がっていますが、その流れが上海にも及んでいると見られます。
上海のネイルサロンが韓国人観光客から注目される背景には、次のようなポイントがあると考えられます。
- 最新トレンドのネイルデザインを試せる「おしゃれスポット」としての魅力。
- 韓国と中国のポップカルチャーやキャラクターをモチーフにしたネイルアートを楽しめること。
- 観光の合間のすきま時間で体験でき、写真や動画にも残しやすいこと。
ネイルサロンは、単なる美容サービスの場を越えて、アジアの若い世代同士が感性や好みを共有し合うカルチャーの交差点になりつつあるとも言えそうです。
観光名所から「生活の場」へ:旅の目的が変わる
有名な観光地よりも、スーパーやネイルサロンといった生活感のある場所に向かう動きは、「何を見るか」から「そこでどう過ごすか」へと、旅の目的が変化していることを示しています。
特に、オンラインで情報を集めて旅程を自分で組み立てるデジタルネイティブ世代にとって、旅は「ガイドブック通りに名所を巡る」だけのものではなくなっています。SNSで見つけたスポットに自分で足を運び、そこでの体験を写真や動画とともに共有する。その循環が、上海での新しい過ごし方を広げていると考えられます。
日本から上海を訪れるときのヒント
日本から上海を訪れる旅行者にとっても、韓国人観光客のこうした動きは参考になりそうです。外灘や歴史的建築、人気の観光地をすでに一度体験したことがある人ほど、次の訪問ではローカルスーパーやネイルサロン、カフェ、美容室など、「生活の場」を巡るプランを組んでみるのも一つの選択肢です。
近距離のアジア都市同士の往来が活発になるなかで、旅はますます多様になっています。あなたなら、上海でどんな「生活の一場面」をのぞいてみたいでしょうか。日常と非日常のあいだを行き来する新しい旅のスタイルは、これからの国際ニュースの中でも、静かに存在感を増していきそうです。
Reference(s):
Supermarkets, nail salons – South Koreans' unexpected Shanghai picks
cgtn.com








