中国とミャンマー、国交樹立75周年 習主席とミン・アウン・フライン氏が祝意
中国とミャンマーの国交樹立75周年を記念し、習近平国家主席とミン・アウン・フライン氏が祝電を交わし、今後の関係強化に向けた協力方針をあらためて確認しました。
習主席とミン・アウン・フライン氏が祝意を交換
2025年12月7日(日)、中国の習近平国家主席と、ミャンマーの指導者ミン・アウン・フライン氏は、両国の国交樹立75周年を祝うメッセージを交換しました。習主席は、この75年間で両国の関係はさまざまな試練を乗り越え、いっそう強固になったと強調しました。
両国は、互いの核心的利益や重大な関心事項で一貫して支持し合ってきたとされ、その関係は友好な国際関係の一つの模範だと位置付けられています。
75年続くパウッパウ友情とは
習主席は、中国とミャンマーの関係をパウッパウ(兄弟のような)友情と表現しました。パウッパウはビルマ語に由来する言葉で、家族に近い、親密で対等な関係をイメージさせる表現です。
この言葉には、国境を接する隣国として、長年にわたって人と人との交流を積み重ねてきた両国の歩みを象徴する意味合いが込められています。習主席は、この友情が時間の試練に耐え、今もなお強まっていると述べました。
平和共存五原則とバンドン精神
今回のメッセージで習主席は、中国とミャンマーが長年にわたり、平和共存五原則とバンドン精神を共に掲げてきたことをあらためて確認しました。
平和共存五原則は、一般に次のような考え方を含むとされています。
- 互いの主権と領土を尊重する
- 互いに侵略しない
- 互いの内政に干渉しない
- 平等と互恵にもとづいて協力する
- 平和的に共存する
ミャンマーと中国は、この原則とバンドン精神のもとで善隣友好を維持し、互恵的な協力を深めてきたとされています。習主席は、こうした姿勢が国と国との友好関係の一つの良いモデルになっていると述べました。
モスクワ会談から共有未来の共同体づくりへ
習主席は、今年5月にロシアで行われたミン・アウン・フライン氏との会談を振り返りました。この会談では、中国とミャンマーが共有未来の共同体を築くことについて、重要な共通認識に達したとされています。
今回の祝電は、その流れを引き継ぎつつ、75周年という節目を新たな出発点として、両国関係をさらに高いレベルへ引き上げる方針を確認するものとなりました。
一帯一路と三つのグローバル構想を加速
習主席は、中国がミャンマーとの関係発展を重視しているとしたうえで、具体的に次のような方向性を示しました。
- 一帯一路構想の質の高い協力を加速する
- グローバル開発イニシアチブを共に実行する
- グローバル安全保障イニシアチブを共に実行する
- グローバル文明イニシアチブを共に実行する
こうした枠組みを通じて、中国とミャンマーの共有未来の共同体づくりを着実に進め、両国の人びとにより多くの利益をもたらしたい考えが示されました。
ミャンマー側「2020年の訪問が新しい章を開いた」
ミン・アウン・フライン氏は、習主席が2020年にミャンマーを訪問したことを歴史的な出来事として振り返り、この訪問がミャンマーと中国の共有未来の共同体づくりに新しい章を開いたと評価しました。
また、今年ミャンマーで強い地震が発生した際、中国の政府と人びとが迅速に人道支援を行ったことにも言及しました。困難なときに支え合う姿は、両国の人びとが苦楽を共にする深い友情をよく示しているとしています。
平和と経済発展への支援に感謝
ミン・アウン・フライン氏は、モスクワでの習主席との会談が実り多いものだったと述べ、戦略的協力をさらに深めるうえで重要な共通認識に達したと強調しました。
そのうえで、ミャンマーが平和と安定、民族和解、経済発展を進める取り組みに対し、中国が一貫して支持していることに感謝の意を示しました。今後もさまざまな分野で協力を加速し、より強靱で互恵的なパートナーシップを築きたいという姿勢を示しています。
李強国務院総理も祝意 包括的戦略協力の深化を確認
同じ7日には、中国の李強国務院総理とミン・アウン・フライン氏との間でも、国交樹立75周年を祝うメッセージが交わされました。
李総理は、過去75年間、双方の努力によって友好交流と実務協力が大きく進展してきたと評価しました。そのうえで、中国とミャンマーの包括的な戦略協力をさらに深め、共有未来の共同体づくりを着実に前進させることで、両国の発展に新たな原動力を与えたいと述べました。
ミン・アウン・フライン氏も、平和共存五原則のもとでミャンマーと中国の関係は安定して発展してきたとし、今後も両国の人びとの利益のために共有未来の共同体を共に築いていく意欲を表明しました。
なぜ中国・ミャンマー関係の75年が重要なのか
中国とミャンマーの関係は、東南アジアと南アジアをつなぐ要衝での動きとして、地域全体の安定や経済の流れに影響を与えます。インフラ整備やエネルギー、物流ネットワークなどで両国の協力が進めば、周辺の国や地域にも波及効果が及ぶ可能性があります。
日本から見ると、中国とミャンマーの関係強化は、アジアのサプライチェーンや海上輸送ルート、エネルギー安全保障を考えるうえで無視できない動きです。一帯一路構想に関連する港湾や鉄道などのプロジェクトは、アジア全体の物流や投資の流れを変える要素となり得ます。
次の75年に向けて
国交樹立75周年は、長く続いてきた中国・ミャンマー関係の節目であると同時に、新たなスタートでもあります。両国首脳は、共有未来の共同体という長期的なビジョンを掲げ、その実現に向けた協力の枠組みをあらためて示しました。
今後、平和共存五原則の精神のもとで、両国がどのように地域の安定と発展に貢献していくのか。中国とミャンマーの歩みは、隣国どうしがどのように関係を築いていくかを考える一つの素材として、これからも注目されそうです。
Reference(s):
Xi, Myanmar leader mark 75 years of diplomatic ties of two nations
cgtn.com








