中国の趙心童が上海マスターズ8強入り 次戦は丁俊暉との注目対決
国際スポーツニュースでも注目を集めるスヌーカーのワールドスヌーカーツアー上海マスターズで、地元中国のエース、趙心童(Zhao Xintong)がベスト8進出を決めました。28歳の趙はイングランドのクリス・ウェイクリンを6−2で下し、準々決勝で同じ中国のベテラン、丁俊暉(Ding Junhui)と対戦します。
ウェイクリンを6−2で撃破 流れを変えた「103点ブレーク」
試合は、中国・上海市で行われたワールドスヌーカーツアー(WST)上海マスターズの16強(ラウンド・オブ・16)。第2シードの趙と、イングランドのクリス・ウェイクリンが顔を合わせました。
今年5月の世界選手権準々決勝で、両者は一度対戦しており、そのときは趙が13−5で大勝しています。今回の再戦では、序盤4フレームを終えてスコアは2−2のタイと、拮抗した展開になりました。
流れを一気に変えたのは第5フレームです。趙は一度の取り切りで100点以上をたたき出すセンチュリーブレーク(100点以上のハイラン)となる103点ブレークを決め、3−2と勝ち越しに成功。その勢いのまま第6フレームでも65点のブレークを記録し、リードを4−2に広げました。
その後も隙を見せなかった趙は、相手に巻き返しのチャンスを与えず6−2で試合を締めくくり、世界選手権以降で10勝目となる白星を手にしています。
世界選手権から続く安定感 28歳が見せる成熟
今年の世界スヌーカー選手権以降、趙心童はトッププレーヤーとして安定した結果を出し続けています。今回の上海での勝利は、その好調さを裏付ける内容でした。
・世界選手権準々決勝でウェイクリンに13−5と大勝
・上海マスターズで再戦し、6−2で連勝
・世界選手権後の通算10勝目をマーク
一発勝負になりがちな短いフレームの試合形式でも、流れをつかんでから崩れないメンタルの強さが光ります。センチュリーブレークで一気に試合の空気を変えられるのは、上位選手の証と言えるでしょう。
準々決勝は丁俊暉との「中国勢対決」
準々決勝では、第7シードの丁俊暉と対戦します。38歳の丁は長年スヌーカー界を牽引してきたスターで、世界ランキング1位に輝いた経験もあるベテランです。
世代の違う二人の中国人プレーヤーが、上海というホームで激突するカードは、会場のファンだけでなく、アジアのスヌーカーファンにとっても見逃せない一戦になりそうです。
趙は試合に向けて次のように意気込みを語っています。
「丁俊暉と自分の対戦を、みんなが楽しみにしていることは分かっています。自分の力を出し切って、ファンにとってエキサイティングな試合を届けることができれば、それで十分です」
上海マスターズとアジア発のスヌーカー人気
上海マスターズは、世界トップクラスの選手が集まるワールドスヌーカーツアーの主要大会の一つで、アジア開催の中でも特に注目度が高いイベントです。中国・上海市で行われるこの大会は、ヨーロッパ中心だったスヌーカー文化がアジアへ広がる象徴的な存在にもなっています。
中国ではここ数年でスヌーカー人気が高まり、趙心童や丁俊暉のようなスター選手の活躍が、その流れをさらに加速させています。上海マスターズでの中国勢同士の上位対決は、今後のスヌーカー界におけるアジアの存在感を示す一つのサインとも言えそうです。
これからの見どころ
準々決勝での趙心童対丁俊暉は、次のようなポイントに注目が集まります。
- 攻撃的なスタイルの趙と、経験豊富な丁の「新旧エース対決」
- 地元開催ならではの大会の雰囲気やプレッシャーが、プレーにどう影響するか
- 優勝争いの行方を左右する一戦として、どちらが主導権を握るか
中国・上海で行われる国際スポーツイベントとしても、そして世界スヌーカー界の勢力図という視点から見ても、注目度の高い試合になりそうです。結果と内容次第では、2025年シーズンを語るうえで欠かせない一戦として記憶されるかもしれません。
Reference(s):
Zhao Xintong tops Chris Wakelin at World Snooker Tour Shanghai Masters
cgtn.com








