北京で第80回国連デー記念式典 多国間主義の原点を見つめ直す video poster
2025年、国連憲章の発効から80年の節目となる国連デーを記念して、北京の国連コンパウンドで式典が開かれました。世界が大きく揺れ動く中、多国間主義と対話の力を改めて確認する場となりました。
北京の国連コンパウンドで「80回目の国連デー」を記念
式典は、北京にある国連コンパウンドで金曜日に開催され、国連機関の代表や各国の外交団が参加しました。国連デーは毎年10月24日に定められており、国連憲章の発効を記念する日です。今年は、とくに「80年」という節目の年として位置づけられています。
式典では、国連事務総長アントニオ・グテーレス氏、前国連事務総長の潘基文(バン・キムン)氏、そして中国における国連常駐調整官シッダールタ・チャタジー氏がビデオメッセージで登場し、それぞれの視点から国連の役割と多国間協力の重要性を語りました。
「手を携える」――潘基文氏が語った国連の原点
潘基文氏は、国連創設の原点として「手を携える」という発想を改めて強調しました。文化や時間を超えて、人々が協力し合うというビジョンが、国連の理念を生み出したと振り返りました。
同氏は、このビジョンはもはや理想論ではなく、「人類が共有の課題に向き合うための緊急の必要性」になっていると指摘しました。国境を越える問題が増える今こそ、協力と連帯が不可欠だというメッセージです。
中国の長年の貢献が示す「協力のかたち」
スピーチでは、中国の国連への継続的な貢献にも光が当てられました。シッダールタ・チャタジー氏をはじめとする登壇者は、さまざまな分野での協力を具体例として紹介しました。
- 平和維持活動(PKO)への参加
- 人道支援や緊急支援への協力
- 感染症対策を含むグローバルヘルス分野での取り組み
- 教育支援や人材育成への貢献
- 気候変動への対応や環境分野でのイニシアチブ
こうした取り組みは、国連が掲げる「誰一人取り残さない」目標に向けた、具体的な協力のかたちとして位置づけられました。
文化パフォーマンスに込められた調和と多様性
式典では、文化パフォーマンスも行われました。多様な文化や表現がステージ上で交差し、「調和」と「多様性」を象徴するプログラムとして構成されました。
フィナーレでは、参加者が共に立ち上がり、より平和で公正かつ持続可能な未来を築くために、国連憲章の原則を守り、多国間対話を強化していくことを改めて誓いました。
変化の時代に問われる多国間主義の力
今回の集まりは、「深い変革のただ中にある世界」という背景を踏まえつつ、多国間主義の持つ力を再確認する場でもありました。参加した国連関係者や外交団は、対話とパートナーシップこそが共通の課題を解決する鍵だという点で一致しました。
国際社会が不確実性に直面する今、80年にわたり国連憲章が示してきた原則——協力、平和、尊厳の尊重——をどう次の世代につなぐのか。北京での国連デー記念式典は、その問いを静かに、しかし力強く投げかけたと言えます。
Reference(s):
cgtn.com








