世界銀行、中国の2025年成長見通しを0.4ポイント上方修正
世界銀行は11日(木)、北京で公表した最新の「中国経済アップデート」で、世界第2の経済大国である中国の2025年の経済成長率見通しを前回より0.4ポイント引き上げました。緩和的な財政・金融政策が国内の消費と投資を支え、開発途上国からの需要が輸出を下支えしているとしています。
何が発表されたのか
今回の中国経済に関する最新報告で、世界銀行は2025年の成長率予測を0.4ポイント上方修正したと説明しました。発表では引き上げ幅が示されており、この上方修正という事実から、中国経済の先行きに対する評価が前回より明るくなったことがうかがえます。
内需を支える緩和的な財政・金融政策
世界銀行によると、中国では財政政策と金融政策が緩和的(アコモデーティブ)なスタンスをとっており、これが国内の消費と投資を支えているといいます。
緩和的な財政政策とは、公共投資や社会保障などの政府支出を増やしたり、減税を行ったりして、景気を下支えする姿勢を指します。こうした政策は、企業の設備投資や家計の消費を後押ししやすくなります。
同様に、緩和的な金融政策とは、金利水準を比較的低く保ったり、企業や家計への資金供給を促したりすることで、資金調達環境を整える取り組みです。世界銀行は、こうした財政・金融政策の組み合わせが、2025年の成長見通しを支える要因になっているとみています。
開発途上国からの需要が輸出を下支え
世界銀行はまた、開発途上国からの需要が中国の輸出を支えていると説明しています。成長を続けるこれらの国々との貿易が、中国の輸出の安定にとって重要な役割を果たしているという見方です。
一般に、開発途上国の経済成長が進むと、インフラ整備や消費市場の拡大に伴い、機械設備や電子機器、日用品などさまざまな分野で輸入需要が高まります。こうした動きが、中国の輸出を支える要因になりやすいと考えられます。
2025年の中国経済を読み解く視点
今回の世界銀行による0.4ポイントの上方修正は、中国経済が2025年に向けて、内需と輸出の両面から一定の底堅さを示しているという評価につながります。一方で、成長率の見通しはあくまで予測であり、世界経済や政策運営の変化によって、今後修正される可能性もあります。
注目すべきポイントは、成長を押し上げている要因が「政策」と「海外需要」という二つの柱にあることです。国内では財政・金融政策を通じて消費と投資を支え、国外では開発途上国との経済関係が輸出を支える――この組み合わせが、今回の成長見通しの上方修正の背景にあるといえます。
内需主導の成長をどのように安定的に続けていくのか、開発途上国との経済連携をどのように深めていくのか。世界銀行の「中国経済アップデート」は、そうした中長期の問いを考えるうえでも、今後の動向が注目される報告書となりそうです。
Reference(s):
World Bank raises China 2025 growth forecast by 0.4 percentage points
cgtn.com








