北京・司馬台長城で年越しライトショー 伝統芸とドローンで迎えた2026 video poster
2025年12月31日、中国・北京の密雲区にある司馬台長城のふもとで、伝統芸能とデジタル技術を組み合わせた年越しイベントが開かれました。歴史的景観の中で“見せ方”が更新されていく動きとして、静かに注目を集めています。
大晦日、司馬台長城の麓で何が起きたのか
舞台となったのは、司馬台長城に隣接する古北水鎮(グーベイ・ウォータータウン)。日中は獅子舞や民俗芸能などが行われ、町全体が「昼の文化催事」の空気に包まれました。
そして夜、演出は一気に“光”へ。火花が弾ける伝統技法「打鉄花(だてつか)」が空を染め、約1000機規模のドローンショーが続きました。
見どころは「城壁が目覚める」ようなライトアップ
この夜の中心は、長城そのものを使った照明演出でした。山の稜線に沿って城壁が照らされ、遠景では金色の龍がうねるように見える瞬間もあったといいます。
- 昼:獅子舞や民俗芸能で“場”を温める
- 夜:打鉄花(鉄を打って火花を散らす工芸的な花火)
- 空:ドローンによる編隊演出(約1000機)
- 面:長城のライトアップが山肌の輪郭を強調
午前0時の鐘と同期するカウントダウン
年が変わる瞬間には鐘の音が鳴り、長城のライティングと同期する形でカウントダウンが進行。現地の観客だけでなく、オンライン視聴者も同じタイミングで「2026」を迎える設計でした。
「その場にいる人」と「画面越しの人」を同じ演出で結ぶ——年越しという儀式性の強いイベントに、配信時代の参加感を重ねた点が特徴的です。
伝統×デジタルは、何を変えつつあるのか
打鉄花のような無形の技(無形文化の要素)と、ドローンや同期照明といったデジタル演出を同じフレームに収める試みは、「保存」と「体験」を同時に成立させる発想に近いものです。
歴史的建造物を“背景”として消費するのではなく、光・音・動きで物語性を立ち上げる。こうした演出は近年の国際ニュースでもしばしば見られ、観光・文化イベントが「現地の空気」だけでなく「オンラインでの共有」を前提に組み立てられている現状を映します。
2026年の幕開けに、古代の景観と最先端の表現が同じ夜空で重なった——その事実自体が、今の時代の“年越し”のかたちを象徴しているのかもしれません。
Reference(s):
Ring in 2026 with a dazzling light spectacle at Beijing's Great Wall
cgtn.com








