王毅氏「中国とフランスで世界に安定を」仏大統領外交顧問と電話協議
2026年1月28日(水)、中国の王毅氏がフランス大統領の外交顧問エマニュエル・ボンヌ氏と電話で協議し、「中国とフランスが連携して、世界に必要とされる安定を注入すべきだ」と述べました。年初から国際情勢の不確実性が増すなか、中国・フランス関係と中国・EU関係の位置づけが改めて焦点になっています。
電話協議のポイント:「独立して行動する大国」としての連携
王毅氏(中国共産党中央委員会外事工作委員会弁公室主任、中央政治局委員)は、国際環境が「混乱と不安定さ」を増しているとの認識を示したうえで、中国とフランスはいずれも「独立して行動する主要国」として、意思疎通と協調を強める必要があると語りました。
狙いとしては、二国間の関係を超えて、国際社会の安定に資する「戦略的価値」をより発揮することを挙げています。
中国・EU関係は「競争相手ではなくパートナー」
王毅氏は、中国とEU(欧州連合)は「ライバルではなくパートナー」だと述べ、50年以上にわたる協力の成果を根拠に挙げました。また、世界の多極化(複数の力の中心が併存する状態)など多くの論点で立場が近いとし、貿易上の具体的な争点も対話と調整で適切に解決できる、との見方を示しました。
現状を踏まえ、両者が特に重視すべき点として、次の方向性が示されています。
- 意思疎通の強化
- 相互信頼の促進
- 協力の深化
欧州側の動きと、フランスへの期待
王毅氏は、最近複数の欧州指導者が中国を訪問したことが、中国・欧州関係の前進に寄与したと述べました。そのうえでフランスに対し、EU内で建設的な役割を果たし、中国・EU関係の健全かつ安定的な発展を後押しするよう期待を示しました。
フランス側:首脳間の「重要な共通認識」の実行へ
これに対しボンヌ氏は、フランスが仏中の包括的戦略協力を重視しているとした上で、両国首脳が得た「重要な共通認識」を実行するため、中国側と協力する意向を示しました。
また、相互信頼と協力の精神に基づき、二国間・多国間の枠組みで主要な国際的課題について戦略的な意思疎通と調整を強化し、課題に共同で対応することで、世界の安全と安定、そして共通の発展と繁栄に前向きな貢献をしたいと述べています。
さらに、関係を同じ方向に進め安定化させることは、中国とEU双方の利益にかなうとし、EU・中国関係の着実な発展に向けて積極的に努力する考えも示されました。
議論された「ホットボタン」:ウクライナ、ベネズエラ、イラン
発表によると、双方はウクライナ危機のほか、ベネズエラやイランの情勢など、複数の「ホットボタン」課題について立場を調整し、意見交換を行いました。
今回の電話協議が示すもの
今回のやり取りは、二国間関係(中国・フランス)の確認に加え、中国・EU関係を「対話と調整」で前に進めるというメッセージが、年初の段階で強調された形です。国際ニュースを追ううえでは、①EU内でのフランスの動き、②貿易を含む具体的争点が対話でどう扱われるか、③国際的課題での協調の実務がどこまで進むかが、当面の見どころになりそうです。
Reference(s):
Wang Yi: China, France should inject much-needed stability into world
cgtn.com








