香港に関する「国家安全」白書が2026年2月10日に公表され、中央政府駐香港連絡弁公室は「国家の主権・安全・発展利益を守ることが『一国二制度』の第一原則だという理解を深める」との見方を示しました。制度運用が「新たな段階」に入ったという位置づけが、今回のポイントです。
何が発表されたのか:白書の概要
中国国務院新聞弁公室は2月10日、「一国二制度」の枠組みの下で香港が国家安全を守る取り組みをまとめた白書「香港:一国二制度の枠組みの下で中国の国家安全を守る」を発表しました。
なぜ今なのか:「新たな段階」との説明
中央政府駐香港連絡弁公室の報道官は、今回の白書が「重要な節目」に出されたと説明しています。『一国二制度』の実施が新たな段階に入り、香港が「混乱から安定、そして繁栄へ」という移行を進めてきた中で、現状認識と今後の要点を整理する意図があるとしています。
白書が強調するテーマ:国家安全と制度運用の関係
報道官によると、白書は次の点を前面に出しています。
- 国家の主権・安全・発展利益を守ることが『一国二制度』の「主要な原則」であること
- 香港における国家安全をめぐる立法・法執行・司法手続きに対する「攻撃や中傷」を示し、反論する内容を含むこと
- 香港で国家安全を確保する上での「状況」「任務」「実務上の要件」について、理解を助ける狙いがあること
「憲制上の責任」としての位置づけ
報道官は、香港は中国の地方行政区域であり、国家安全を守ることは憲制上の責任だと述べました。また、中国への返還以来の香港の実践は、「国家安全があってこそ、香港の安寧、家庭の幸福、産業の発展が成り立つ」ことを繰り返し示してきた、という認識も示しています。
今後の焦点:高水準の安全で「高品質な発展」を支える
報道官は、香港特別行政区(HKSAR)が「愛国者による香港統治」を確保し、経済が上向きの勢いを維持し、民生も継続的に改善していると述べました。その上で、白書の公表を「新たな出発点」として、国家安全の取り組みを強化し、「高水準の安全で高品質な発展を支える」考えを示しています。
読み解きのヒント:白書が投げかける問い
今回の白書は、国家安全を『一国二制度』の土台として位置づけ、制度運用の優先順位を明確にする文脈で語られています。今後は、香港の法制度運用や社会・経済の見通しが、どのように「安全」と「発展」のセットで説明されていくのかが、継続して注目点になりそうです。
Reference(s):
HK white paper deepens understanding of 'One Country, Two Systems'
cgtn.com








