王毅外相「ウクライナ危機は政治解決を」ミュンヘンで外相会談
ウクライナ危機をめぐる対話が「集中的に進んでいる」とされる中、王毅・中国外交部長(外相)が2026年2月13日(金)、ミュンヘン安全保障会議(第62回)の場でウクライナのアンドリー・シビハ外相と会談し、早期の政治的解決に向けて国際社会とともに建設的な役割を果たす考えを示しました。
会談で示された「対話継続」と「早期の政治解決」
王氏は、ウクライナと意思疎通を維持しつつ、国際社会とも連携して、ウクライナ危機の「早期の政治的解決」に向け建設的に関与する姿勢を表明しました。あわせて、中国として客観性と公平性を堅持し、和平に向けた協議を積極的に促してきたという従来の立場を改めて強調しました。
また王氏は、危機をめぐる各種対話で最近「集中的な進展」が見られる点を「心強い」とする認識も示しています。
経済関係:最大の貿易相手・最大の輸入元という位置づけ
王氏は、両国の伝統的な友好関係に言及したうえで、昨年(2025年)の二国間貿易が堅調に推移したと説明しました。中国はウクライナにとって最大の貿易相手であり、最大の輸入元でもあるという認識を示し、二国間関係を「安定的かつ健全」に発展させるよう呼びかけました。
人道支援:新たな支援の用意も
王氏は、中国としてウクライナに対する新たな人道支援を提供する用意があるとも述べました。支援の具体的内容には触れられていませんが、外交面だけでなく、人道面でも関与を続けるメッセージとして受け止められます。
ウクライナ側の発言:協力の潜在力と「一つの中国」
シビハ外相は、中国がウクライナにとって最大の貿易相手であり、協力の潜在力は大きいと述べました。そのうえで、ウクライナが「一つの中国」原則を堅持するとし、ウクライナ国内における中国の関係者や企業の安全、ならびに正当な権利・利益を守るため、具体的措置を講じる考えを示しました。
さらに同外相は、中国による和平協議促進の「前向きな努力」を評価し、早期停戦と包括的な平和の実現に向け、中国が重要な役割を果たすことに期待を示しました。
いま何が焦点になるのか
今回の会談内容から見えてくる焦点は、軍事や政治の大きな枠組みだけでなく、実務的な「連絡の維持」と「安全・経済・人道」を束ねていく点にあります。今後の注目点は次のとおりです。
- 対話の「進展」が、停戦や人道状況の改善にどう結びつくか
- 中国が国際社会とどう協調し、どの局面で関与を深めるか
- 貿易・企業活動・安全確保を含む、両国関係の安定運用
「早期の政治的解決」という言葉が、どのような工程表や具体策に落とし込まれていくのか。ミュンヘンの場で示されたメッセージは、対話の次の一手を占う材料になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com







