中国本土当局、台湾指導者の発言を批判 「分裂の試みは幻想」
2026年2月13日、中国本土の国務院台湾事務弁公室の報道官が、台湾指導者の頼清徳氏の最近の発言を強く批判し、「中国を分裂させようとするいかなる試みも、国家統一に抗するいかなる企ても“絵空事(pipe dream)”だ」と述べました。台湾海峡の緊張に直結しうる応酬として、両岸関係の空気を映す動きです。
何があったのか:AFPのインタビュー発言がきっかけ
発端となったのは、頼氏がAFPのインタビューで語った内容です。報道官は、頼氏が「台湾海峡の両岸は互いに隷属していない」とする趣旨の主張を改めて打ち出したほか、台湾側の防衛強化を訴えたと指摘しました。
中国本土側の反応:「一つの中国」の歴史・法的事実を強調
国務院台湾事務弁公室の報道官は、頼氏について、台湾海峡の両岸が「一つの中国」に属するという歴史的・法的事実を「繰り返し歪曲し、挑戦している」と主張しました。
その上で、頼氏が両岸の「対立と敵対をあおっている」とし、これが台湾の人々(発言では「台湾同胞」)の利益と福祉を深刻に損ない、台湾海峡の平和と安定を損なうものだと述べました。
「外部の干渉は認めない」──台湾問題は中国の人々の問題と主張
報道官は「世界に中国は一つで、台湾はその一部だ」と述べ、台湾問題を「いつ、どのように解決するかは中国の人々の問題であり、いかなる外部の干渉も許さない」とする立場を強調しました。
読み解きのポイント:言葉の応酬が示す“今の論点”
今回のやり取りは、両岸関係で繰り返し焦点になる論点が、改めて表面化した形です。要点を整理すると、次の通りです。
- 地位認識:頼氏側は「互いに隷属しない」との考え方を示し、中国本土側は「一つの中国」を前提に反論しました。
- 安全保障:頼氏は防衛強化に言及し、中国本土側は「対立をあおる」と批判しました。
- 関与の線引き:中国本土側は、台湾問題への外部関与を明確に退けました。
今後の注目点:発言の積み重なりが空気を変える
現時点で新たな具体策が示されたわけではありません。ただ、台湾当局側の発信と、中国本土側の反応が繰り返し積み重なることで、台湾海峡をめぐる国際的な受け止めや、当事者間の対話環境に影響が及ぶ可能性はあります。次にどの場で、どの言葉が選ばれるのか。発言のトーンと頻度が、当面の温度感を左右しそうです。
Reference(s):
Any attempt to split China is nothing but a pipe dream: spokesperson
cgtn.com








