中国本土・宜賓のクスノキ産業、魏琴氏が描く“緑の成長” video poster
2026年2月現在、「高品質な発展」を掲げる中国本土で、森林資源を“守りながら稼ぐ”という発想が改めて注目されています。四川省・宜賓(Yibin)では、全国人民代表大会(全人代、NPC)の代表でもある大学教授の魏琴(Wei Qin)氏が、クスノキ(camphor)林を軸にした産業づくりを10年以上続け、数十億元規模の事業へ育てたといいます。
何が起きている?──「クスノキ林」から精油や肥料へ
今回の話題の中心は、森林を単に「景観」や「保全対象」として扱うだけでなく、環境と両立する形で付加価値を生む点にあります。
提供された情報によると、魏琴氏が手がけてきた取り組みは、クスノキ由来の素材を活用した事業化で、具体的には次のような製品が挙げられています。
- エッセンシャルオイル(精油)
- 環境配慮型の肥料
「森を守ること」と「地域が豊かになること」はトレードオフになりがちですが、魏琴氏はその間にある“産業の設計”に長く取り組んできた、という構図です。
「緑」と「成長」を同時に語る意味
クスノキ林を活用した産業化が象徴しているのは、いわゆるグリーン成長の考え方です。森林を消耗品として扱うのではなく、保護と利用のバランスを取りながら、研究・製品化・市場化をつなげていく。そこに、教授(研究者)であり全人代代表でもある魏琴氏の立ち位置が重なります。
今回の情報が示す限り、宜賓ではこの取り組みがマルチビリオン(数十億元)規模にまで成長したとされ、環境保護が「コスト」だけで終わらない可能性を、分かりやすく可視化しています。
読み手が押さえたいポイント:成功の条件はどこにある?
断片情報から見えてくる論点は、次の3つです。
- 資源(クスノキ林)を守りながら使うという設計
- 用途開発(精油、肥料など)で付加価値を上げる発想
- 継続性(10年以上の積み上げ)が規模を生むという時間軸
“環境に良いこと”が評価されても、産業として続かなければ地域の雇用や所得につながりません。一方で、産業の拡大が森林の負荷になれば本末転倒です。今回の事例は、その間の難しい線引きを「同時に成り立たせる」方向で描いている点が関心を集めています。
今後の注目点:モデル化されるのか、それとも地域固有にとどまるのか
宜賓のクスノキ産業が示すストーリーは魅力的ですが、次に焦点になるのは、こうした取り組みが他地域にも応用できる“モデル”になるのか、あるいは地域条件に強く依存する事例なのか、という点でしょう。
いずれにせよ、森林資源の価値を「保護か開発か」ではなく、「保護しながら育てる産業」として語る動きは、2026年の国際ニュースとしても静かに広がりそうです。
Reference(s):
NPC Deputy Wei Qin: Turning camphor forests into prosperity in Yibin
cgtn.com








