中国大使館がイラン退避を緊急呼びかけ、陸路5ルートを提示
2026年3月2日現在、イランをめぐる治安情勢の変化が続くなか、在イラン中国大使館は3月1日、現地の中国国籍者に対し「可能な限り早く出国するように」と緊急通知を出しました。2月28日に米国とイスラエルがイランに対する軍事作戦を開始したことを受け、退避ルートを具体的に示した形です。
何が起きたのか:大使館が連日の注意喚起
大使館によると、注意喚起は3月1日が初めてではなく、前日にも「できるだけ早く出国するように」と呼びかけていました。情勢が急速に変化しているとして、退避を急ぐよう促しています。
3月1日夜時点で示された「陸路5ルート」
大使館は、3月1日夜の時点で利用可能だとする国境越えのルートとして、以下の5つを挙げています。
- アスタラ国境(イラン-アゼルバイジャン)
- サラフス国境(イラン-トルクメニスタン)
- ノルドゥーズ国境(イラン-アルメニア)
- ラジ、バザルガン、セロ国境(イラン-トルコ)
- シャラムチェ国境(イラン-イラク)
国・地域別:入国や査証(ビザ)に関する要点
退避は「どこへ向かうか」で手続きが大きく変わります。大使館は、普通旅券(残存有効期間6か月以上)を持つ人に向け、国・地域別の要点も示しました。
ビザなし入国が可能とされるルート
- アゼルバイジャン、アルメニア、トルコ:指定の国境からビザなしで入国可能(普通旅券、残存6か月以上)
イラク:電子ビザが必要
- イラクへ向かう場合:事前に電子ビザを取得する必要
- 手続きの目安:通常、約半日で処理される
トルクメニスタン:事前承認が前提
- トルクメニスタン経由:事前のビザ承認が必要
- 手順:在イラン中国大使館へ事前連絡し、旅券情報ページのカラーコピー(残存6か月以上)と、次の目的地へ向かう証明を提出
- トルクメン当局の許可後:国境へ向かい、通過ビザ申請
- 入国後:集団でアシガバート国際空港へ移送され、現地規則に従い速やかな出国が求められる
自主退避を選ぶ人へ:大使館が促した注意点
大使館は、自力で退避する場合には、ルートを慎重に組み立て、移動中の治安状況に関する情報を継続的に確認するよう求めています。また、出国に支障が出た場合は、在イランの中国外交機関へ速やかに連絡するよう案内しました。
今後の見通し:国境事情は変わり得る
大使館は、状況が変化し得ることを前提に、国境の動向を継続的に注視し、中国国籍者の安全確保に向けて最新情報を提供するとしています。現地では3月1日、ヨルダン川西岸のヘブロン上空でミサイルが見られたとも伝えられており、関連地域の緊張感は高まっています。
Reference(s):
Chinese embassy urges nationals to evacuate Iran via five exit routes
cgtn.com







