中国、世界最大の「回転帆」を開発 船舶の燃料消費を最大25%削減 video poster
巨大な“風車”が船を推進する
2026年4月18日、中国本土の遼寧省大連市で、世界最大規模の風力支援推進システム(WAPS)が発表されました。これは「回転帆」とも呼ばれる巨大な円柱状の装置で、船に搭載することで風のエネルギーを直接推進力に変換する革新的な技術です。
そのサイズと性能
公開されたシステムは、高さ35メートル、直径5メートル、重量150トンに及びます。航海中に風エネルギーを捕らえて追加の推力を生み出すことで、船の燃料消費を5%から25%削減し、二酸化炭素排出量の大幅な削減が期待されています。
開発を担当した関係者は、「これは単なる帆ではなく、マグヌス効果と呼ばれる物理現象を応用した高度な推進補助装置です」と説明しています。すでに陸上での試験を成功裏に終えており、今後の量産化への道筋が開かれました。
海運業界の脱炭素への一手
国際海運は世界の温室効果ガス排出量の約3%を占めており、その脱炭素化は喫緊の課題です。このような風力活用技術の進歩は、バッテリーや代替燃料だけに頼らない、多様な解決策の一つとして注目されています。
日本の海運関係者からも、「長距離を運行する大型船舶にとって、自然エネルギーの有効利用はコスト削減と環境負荷軽減の両面で魅力がある」という声が聞かれます。
技術の実用化に向けて
今回の開発は、単に記録を更新しただけではありません。実用サイズでの技術実証を達成した点に意義があります。今後の課題は、様々な気象条件下での実海域試験や、船舶設計への統合方法の最適化などが挙げられています。
技術革新が続く船舶の省エネ・脱炭素化の動向。風という古くて新しい力を、最新の工学でどう活用していくのか。その一つの答えが、巨大な回転する帆の形で示されようとしています。
Reference(s):
Spin to win: How China's giant rotor sail just outsmarted the wind
cgtn.com








