大湾区初の「華龍一号」原子炉が商業運転開始、脱炭素に寄与
広東・香港・マカオ大湾区(グレーターベイエリア)に位置する太平嶺原子力発電所第1期第1ユニットが、今年4月19日、商業運転を開始しました。これは中国が独自に開発した第三世代加圧水型原子炉「華龍一号」が同地域で初めて実用化されたことを意味します。
高い技術的自立と環境貢献
今回稼働したユニットは、26の主要設計改良を経て完成しました。物理的なプラントと統合デジタルシステムの同時完成・引渡しも特徴で、中国の原子力技術の自立性を高める重要な一歩とされています。
この1基だけで、年間90億キロワット時以上の電力を供給可能です。これは、大湾区の約100万世帯の年間電力需要を満たす規模に相当します。
脱炭素効果は森林2万ヘクタール分
プロジェクトの張国強総指揮官によれば、このクリーンエネルギーの生産は、年間約840万トンの二酸化炭素排出削減、つまり約2万ヘクタールの森林を増やすことに匹敵する効果があると試算されています。
ユニットは168時間の全出力連続運転評価をパスし、現在、すべてのシステムが正常かつ安定して稼働しています。
今後を見据えた拡張計画
太平嶺原子力発電プロジェクトは、3期に分けて計6基の「華龍一号」ユニットを建設する計画です。全体が完成した場合、年間の発電量は550億キロワット時以上に達し、標準炭換算で約1665万トンの消費削減、二酸化炭素排出量を年間約5082万トン削減できると見込まれています。
現在、後続ユニットの建設は順調に進んでいます。第1期第2ユニットはまもなく初の燃料装填を開始する予定です。また、第2期第3ユニットの建設は昨年2025年6月に始まり、第3期の準備作業も現在進行中です。
このプロジェクトは、大湾区のエネルギー安全保障の強化と、中国本土が掲げる炭素排出ピークアウトおよびカーボンニュートラルの目標達成に、重要な役割を果たすことが期待されています。
Reference(s):
China's Greater Bay Area's 1st Hualong One nuclear power unit launched
cgtn.com








