DeepSeek-V4公開、Huaweiチップ対応でAI生態系に新風
中国AIスタートアップが最新モデルを公開、オープンソース化も同時実施
中国のAIスタートアップ、DeepSeekは、2026年4月24日(金)、最新の大規模言語モデル「DeepSeek-V4」のプレビュー版を公開し、同時にオープンソース化しました。前世代モデル「DeepSeek-V3」のリリースから約15か月ぶりの大幅アップデートとなります。
コストパフォーマンスに加え、国内開発チップへの対応を強化
今回のリリースは、従来から評価の高かった強力なコストパフォーマンスという特徴を継承しつつ、新たに中国本土で開発されたチップ、特に華為技術(Huawei)のAscendプロセッサーへのサポートを追加した点が大きな注目を集めています。この動きは、中国の自律的なAIコンピューティング生態系の強化と、この分野で支配的な地位を占めるNvidiaへの挑戦と見られています。
Huawei、全Ascendスーパーノードでのサポートを発表
Huaweiはその後、モデル技術とチップ技術の緊密な連携を通じて、Ascendスーパーノードの全ラインナップがDeepSeek V4シリーズをサポートするようになったと発表しました。具体的には、Ascend A2、A3、950製品が、DeepSeek V4-FlashおよびDeepSeek V4-Proの両モデルに対応します。
処理能力が大幅向上、長文コンテキスト対応を強化
DeepSeekによれば、V4シリーズでは、コンテキスト長(一度に処理できる文章量)が従来の128Kトークンから100万トークンへと拡大されました。これは処理能力が約10倍に向上したことを意味し、より高度な長文タスクの実行を可能にします。
オープンソースモデルの最高水準に、エージェント能力が大幅進化
同社は、DeepSeek V4-Proが現在利用可能なオープンソースモデルの中で最高水準に達し、いくつかの領域では先行するクローズドソースシステムと同等の性能を発揮すると説明しています。特に、エージェント能力(自律的に複数ステップやツールを駆使してタスクを処理する能力)において大きな進歩があり、モデルが多段階のツールベースタスクをより適切に扱えるようになった点を強調しています。
この動きは、AI開発の基盤となるハードウェアからソフトウェアまで、一連のサプライチェーンにおける自律性と多様性の重要性を、改めて世界に示す事例といえるかもしれません。2026年現在、グローバルなAI競争は新たな段階に入っており、技術のオープン性と生態系の構築がこれまで以上に鍵を握りつつあります。
Reference(s):
cgtn.com



