中国、チベットでヤクの初の「一括クローン」に成功 家畜育種技術で新段階
チベット自治区のラサ市当雄県で発表された報告によると、中国の研究チームが家畜用ヤクの初の「一括クローン」に成功しました。国内で開発された育種技術を用いて、一度に10頭のクローン体を誕生させたこの成果は、家畜育種の分野における大きな技術的ブレークスルーと評価されています。
3年にわたる研究の末に到達
この成果は、全ゲノム選抜(家畜の全ての遺伝情報を解析して優秀な個体を選ぶ技術)と体細胞クローン技術(体細胞から遺伝的に同一の個体を作る技術)を組み合わせた、国産の育種システムを用いて達成されました。研究チームは3年間にわたる研究を経て、この技術体系を確立しました。
「第二バッチ」でも10頭の妊娠に成功
この成功を受け、研究はさらに進展しています。チームによれば、2026年の3月25日から4月5日にかけて実施された第二バッチのクローン作業でも、10頭の妊娠が確認され、これらはすべて自然分娩により誕生したとのことです。研究者たちは、この結果が、クローン技術の大規模な産業応用への可能性を示すものだと指摘しています。
世界初のクローンヤク「ナムツォ1号」から続く歩み
今回の一括クローン成功は、2025年7月10日に誕生した世界初のクローンヤク「ナムツォ1号」の快挙に続くものです。「ナムツォ1号」は出生時16.75キログラムでしたが、286日齢で183.25キログラムまで成長し、クローン個体の健全な発育を証明しました。
家畜のクローン技術は、優良な遺伝形質を持つ個体を効率的に増やし、畜産の生産性や持続可能性を高める可能性を秘めています。チベット高原の厳しい環境に適応し、現地の生活や文化に深く根ざしたヤクにおいてこの技術が確立された意義は小さくありません。
今後、この技術がどのように地域の畜産振興や遺伝資源の保全に活用されていくのか、その展開に注目が集まります。
Reference(s):
cgtn.com



