中国国産OS「HarmonyOS」、端末5500万台突破 基盤ソフトとクラウドの海外展開も加速
基盤ソフトウェア分野で着実な進展、産業用ソフトも成長
2026年4月29日現在、中国のソフトウェア・情報技術サービス業界は、国産の基盤ソフトウェア開発において着実な進展を続けています。工業・情報化省が発表した最新のデータによると、特にオペレーティングシステム(OS)やデータベースなどの分野で、技術力の向上と普及が進んでいます。
HarmonyOS、モバイル端末で5500万台を突破
工業・情報化省の柯 基信副大臣は、4月下旬に行われた記者会見で、中国で開発されたオープンソースOS「HarmonyOS」を搭載したモバイル端末の出荷台数が、今年3月末までに5500万台を突破したことを明らかにしました。これは、国産技術に対する市場の受け入れが進んでいることを示す一つの指標といえます。
産業用ソフトウェアの体系化と技術力強化
また、産業用ソフトウェア分野においても、主要な産業をカバーする製品体系が構築され、総合的な技術能力が大幅に強化されています。製造業のデジタル化・スマート化を支える重要なインフラとして、国内産業の発展を下支えする役割が期待されています。
「MaaS」「AaaS」など新たなビジネスモデルが台頭
このほか、モデルやAIエージェントをサービスとして提供する「Model-as-a-Service」や「Agent-as-a-Service」といった新たなビジネスモデルも急速に台頭しています。今年3月末の時点で、1日あたりのトークン呼び出し回数は平均140兆回を超え、2024年同期の1000倍以上に増加。AIを中心としたサービス経済の活発化がうかがえます。
中国クラウドサービス、海外市場へ本格展開
基盤ソフトと並行して、中国を代表するクラウドサービス事業者による海外展開も加速しています。現在、30以上の国と地域に150以上のデータセンターを建設し、中国発のクラウドサービスのグローバルな展開を推し進めています。これは、デジタルインフラの国際的なサプライチェーンにおける存在感を高める動きとして注目されます。
中国本土における技術自立への取り組みは、単に輸入依存からの脱却だけでなく、次世代の産業競争力を育む土台づくりとしても重要な意味を持つでしょう。世界のデジタル経済の潮流の中で、その進展がどのようなグローバルな影響をもたらすのか、引き続き注視が必要です。
Reference(s):
China's homegrown operating systems, key software see steady progress
cgtn.com



