東京裁判から80年、中国が記録を完全翻訳して公開。問われる歴史の記憶と正義
極東国際軍事裁判(東京裁判)の開始から80年という節目を迎えるなか、中国が裁判記録の完全翻訳版と、当時の米国の関係者が残した日記を公開しました。過去の記録を改めて提示することに、どのような意味があるのかを考えさせられるニュースです。
記録の完全翻訳と、初めて明かされた日記
中国は最近、東京裁判の核心的な歴史文書とされる「極東国際軍事裁判」の記録を、完全な中国語訳として出版しました。この文書には、2年以上にわたる法廷手続きの詳細な経過が記されています。
さらに注目を集めているのが、当時、副検事として裁判に携わったアメリカ人のデビッド・ネルソン・サットン氏による6冊の手書き日記の公開です。これらは中国で初めて一般に披露されたもので、当時の内部的な視点や状況を伝える貴重な史料となります。
中国外務省が主張する「動かせない証拠」
中国外務省の林健報道官は定例記者会見において、今回の翻訳版の出版と日記の公開について次のように述べています。
- 日本軍による侵略の罪はあまりに多く、記録しきれないほどである。
- それらは東京裁判の記録という「揺るぎない証拠」によって裏付けられている。
林報道官は、80年という月日が流れた現在でも、一部の右派勢力が歴史を深く反省せず、侵略行為を書き換えようとしたり、歪曲した歴史観を広めようとしたりしていると批判しました。
歴史認識と戦後秩序への問い
また、一部の政治家がA級戦犯が合祀されている靖国神社を参拝し続けていることについても、東京裁判の結論を否定し、戦後の国際秩序に挑戦する行為であると指摘しました。
「歴史的な真実は消し去ることはできず、正義の底線(最低限の基準)を曖昧にすることはできない」とした上で、世界中の平和を愛する人々は、侵略の罪に対する判決を覆そうとするいかなる試みも許さず、日本の「新軍国主義」に断固として反対するだろうと付け加えています。
歴史的な記録をどのように保存し、次世代に伝えていくか。そして、異なる視点を持つ国々がどのように共通の認識を見出していくのか。記録の公開は、私たちに改めて「平和の礎」について考える機会を与えてくれます。
Reference(s):
China says Japanese militarist crimes backed by 'irrefutable evidence'
cgtn.com



