中国本土・四川省で初の「超深層」シェールガス田を確認、2350億立方メートルの埋蔵量 video poster
中国本土の四川省で、地下4,500メートルを超える「超深層」のシェールガス田が初めて確認されました。これは、同国のエネルギー資源探査が「深層」から「超深層」へと移行する大きな転換点となる可能性があります。
エネルギー巨頭Sinopecが発表、大規模な埋蔵量
中国のエネルギー大手Sinopec(中国石油天然气股份有限公司)は、四川省紫陽市にある「紫陽東風シェールガス田」が天然資源部から正式な認定を受けたことを明らかにしました。
認定された地質埋蔵量は2,356.87億立方メートルに及び、中国本土におけるシェールガス探査の歴史において、これほどの規模を持つ超深層ガス田が確認されたのは初めてのことです。
5.4億年前の地層に眠る資源
今回の発見が注目されるのは、その「深さ」と「古さ」にあります。このガス田は四川盆地に位置し、以下のような特徴を持っています。
- 探査深度: 地下4,500メートルから5,200メートルの範囲で大規模な連続ガス田を確認。
- 地質学的背景: 約5億4,000万年前のカンブリア紀に形成された「邛竹海層(きょうちくかいそう)」という、地球上で最も古い商業的シェール層の一つから採取。
- 実績: 2024年の紫陽2号井の探査では、1日あたり125.7万立方メートルの工業用ガス流量を記録し、大きな突破口となりました。
過酷な環境を克服した技術革新
地下4,500メートルを超える領域での開発は、エンジニアにとって極めて困難な挑戦でした。特に以下の要因が障壁となっていました。
- 地層の硬さ: 厚く、掘削が困難な岩盤層の存在。
- 極限状態: 地下深部特有の超高温・高圧環境。
研究チームは地質学的な理論を刷新し、一連のコア技術を開発することでこれらの困難を克服しました。これにより、カンブリア紀の邛竹海層におけるガス蓄積パターンが体系的に解明され、今後のシェールガス探査における戦略的な基礎が築かれたことになります。
エネルギー自給への新たな視点
今回の成功は、単なる資源量の確保にとどまらず、より深い地層へアプローチできる技術的な裏付けを得たことに意味があります。世界的にエネルギー資源の確保が重要視されるなか、超深層という新たなフロンティアを開拓したことで、今後の資源戦略にどのような影響を与えるか注目が集まっています。
Reference(s):
cgtn.com



