中国がフィリピンに当局者の発言抑制を要請:二国間関係の安定へ video poster
フィリピンの国防当局者が中国を「脅威」と表現したことを受け、中国外務省は、二国間関係の改善に向けた努力を損なわないよう、当局者の言動を抑制するようフィリピン側に求めました。
国防相の発言を巡る摩擦
今回の事態は、シンガポールで開催された安全保障会議「シャングリラ対話」の傍らで、フィリピンの国防相が中国を「脅威」と表現したことが発端となりました。
これに対し、中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は記者会見を開き、フィリピン側の姿勢について疑問を呈しました。毛報道官は、フィリピンの指導者たちがこれまで、中国との相違点を適切に管理し、二国間関係の緊張を緩和させる意向を繰り返し示してきたことに言及しています。
「言葉に行動を伴わせてほしい」
中国側は、フィリピン政府が掲げる方針と、一部の当局者の言動に乖離があることを問題視しています。毛報道官は以下のような点を強調しました。
- 言行の一致:フィリピンは、言葉だけでなく行動でもそれに見合った対応を示すべきである。
- 発言の抑制:当局者の言動を厳格に管理し、一部の個人の発言が関係悪化を招く事態を避けるべきである。
- 安定の維持:両国が安定した関係を維持するための努力を、一部の言動で台無しにすべきではない。
外交的なバランスの難しさ
二国間の緊張が続く中で、政府トップによる「対話と安定」の模索と、安全保障の現場レベルでの「警戒心」という二つの異なる視点がぶつかり合っている構図が見て取れます。
こうした個別の発言が外交的な火種となり、関係改善のハードルを上げてしまうケースは少なくありません。相手国への認識をどう管理し、実務的な安定をどう構築していくのか、両国の外交的な舵取りが改めて問われています。
Reference(s):
cgtn.com