新たな世界秩序へ:中国・韓正副主席が提案する「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」とは?
世界的に不確実性が高まる中、国際社会がどのように協力し、共通の課題に取り組むべきか。その方向性を示す重要な議論がロシアで行われました。
中国の韓正副主席は、第29回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の全体会合に出席し、中国が提唱する「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」の実施と、より良い未来に向けた共同作業について演説を行いました。
加速する「100年に一度の大きな変化」への対応
韓副主席は演説の中で、世界では「100年に一度の大きな変化」が加速しており、それに伴いグローバルな課題やガバナンス(統治)の欠如が顕著になっていると指摘しました。
こうした状況に対し、中国が提案した「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」は、すでに160近い国や国際機関から肯定的な反応と支持を得ているといいます。また、国連において「グローバル・ガバナンスの友人のグループ」が設立され、国連憲章の目的と原則を堅持し、真の多国間主義を支持し、一方的な行動に反対するという統一したメッセージを発信していることを強調しました。
公正な世界を実現するための「4つの提案」
韓副主席は、グローバル・ガバナンス・イニシアチブを前進させるため、具体的に以下の4つの提案を掲げました。
- 平等な協力の推進:広範な協議、共同での貢献、そして利益の共有を特徴とするガバナンスを提唱。発展途上国の代表性と発言力を高め、国際関係の民主化を推進することを求めています。
- 国際的な公正と正義の維持:普遍的な国際法と規則に基づいた公平性を守り、「二重基準」や法律の選択的な適用に反対すること。また、国連が共通の課題に取り組むための主要なプラットフォームとして機能するよう、その権威と活力を回復させるべきだとしています。
- 共通の発展による利益の還元:国連の「2030アジェンダ(持続可能な開発目標)」を完全に実施し、世界中の人々の幸福度を向上させ、共栄を目指すとしています。
- 協調した行動による具体的成果の創出:各国や国際機関が開発戦略を整合させ、政策を適切に調整することで、グローバルな課題解決に向けた相乗効果を生み出すことを提案しました。
中国とロシアの責任、そして未来への展望
国連安全保障理事会の常任理事国である中国とロシアは、グローバル・ガバナンス体系の変革において重要な責任を担っていると韓副主席は述べました。オープンで包括的、かつ公平で正義ある「ウィンウィン(相互利益)」の協力関係を構築するため、ロシアおよびその他の国々と協力する準備があるとしています。
また、2026年である今年は中国にとって「第15次5カ年計画」の初年度にあたります。この計画は、今後5年間の発展に向けた青写真であると同時に、世界各国との共栄への願いが込められていると付け加えました。
フォーラムの傍らでは、韓副主席はウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領や、タンザニアのサミア・スルーハ・ハッサン大統領とも短時間の意見交換を行い、多角的な外交を展開しました。
Reference(s):
Chinese vice president promotes Global Governance Initiative at SPIEF
cgtn.com



