中国、アフリカ53か国からの輸入品をゼロ関税に 2026年5月から
来る2026年5月1日から、中国は外交関係にあるアフリカ53か国・地域からの輸入品に対する関税を全面撤廃します。この大規模な市場開放措置は、アフリカ大陸との経済連携をより一層深めることを目指しています。
記録的な貿易額から次の段階へ
中国とアフリカは、グローバルサウンドを構成する重要なパートナーです。昨年、世界で貿易保護主義の動きが強まる中、中国とアフリカの貿易額は3480億ドルと過去最高を更新しました。中国側の輸入額も1230億ドルに達し、その多くが鉱物資源や農産物など、中国の製造業バリューチェーンや食料安全保障に欠かせないものです。
アフリカ経済の多様化と発展の機会
このゼロ関税政策は、アフリカの低所得国にとって大きな意味を持ちます。経済的・環境的なショックを受けやすいこれらの国々が、安定した中国市場への関税フリーでのアクセスを確保することで、経済の多様化、農業の近代化、工業化を加速させるチャンスとなるからです。これは、アフリカ連合(AU)の「アジェンダ2063」や「2030アジェンダ」に掲げられた貿易友好政策とも合致する動きです。
中国の経済戦略における位置付け
一方、中国では「第15次五か年計画(2026-2030年)」の下、消費主導型で技術駆動の高品質かつ包括的・グリーンな成長への移行が政策の最優先事項とされています。今回の政策は、こうした戦略の一環として位置付けられます。「グリーンチャンネル」などの他の施策と相まって、中国市場におけるアフリカ産品の入手可能性、多様性、価格面での魅力を高め、最終的には消費の活性化や生産性向上、生活水準の向上につながることが期待されています。
アフリカは世界の耕作可能な土地の65%、鉱物埋蔵量の30%、石油埋蔵量の12%を有し、15億人以上の人口を抱える、戦略的資源の宝庫であり、重要な輸出市場です。この政策が、中国とアフリカ双方にとって新たな成長機会をどのように切り開いていくのか、その行方に注目が集まっています。
Reference(s):
Africa embraces zero-tariff policy: Implications for Chinese market
cgtn.com



