ベリンガムが退場ビニシウス救う劇的弾 レアル、バレンシア撃破でラ・リーガ首位
今季スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)の大一番となったバレンシア対レアル・マドリードは、ジュード・ベリンガムの劇的な決勝ゴールで幕を閉じました。ビニシウス・ジュニオールが退場となる苦しい展開の中、レアルが2-1で逆転勝利し、首位に浮上しました。
終了間際の決勝弾でレアルが逆転勝利
金曜日に行われたこの一戦で、まず先制したのはホームのバレンシアでした。フロ・ドゥロ(Huro Duro)が前半のうちにゴールネットを揺らし、試合は激しい空気に包まれます。
しかし後半終盤、試合は大きく動きます。ビニシウスがバレンシアのGKストレ・ディミトリエフスキの首元を後ろから押したとして退場処分を受け、レアルは残り約10分を10人で戦うことになりました。
それでもレアルはあきらめません。85分、ベリンガムがベテランMFルカ・モドリッチの同点ゴールをお膳立てし、試合は1-1の振り出しに戻ります。
そして後半アディショナルタイムの96分、バレンシア守備陣のミスを逃さなかったベリンガムがエリア内に抜け出して右足を振り抜き、値千金の決勝ゴール。2-1と逆転したレアルがそのまま逃げ切り、首都ライバルのアトレティコ・マドリードを勝ち点2差でかわして首位に立ちました(アトレティコより1試合多く消化)。
PK失敗からの「帳尻合わせ」 ベリンガムのメンタル
この試合でベリンガムは、実は途中でPKを外していました。それでもプレーの質を落とすことなく、終盤には1アシスト1ゴールという結果でチームを救っています。
大舞台でのミスのあとに、プレーを立て直して決定的な仕事をするのは簡単ではありません。とくに世界中から注目されるクラブと選手にとって、メンタル面の強さは結果以上に評価されるポイントです。
今季のレアルは、若いタレントと経験豊富なベテランが同居する過渡期にあります。そのなかでベリンガムが、点を取るだけでなく試合の流れを変える存在になっていることが、この試合でもはっきりしました。
ビニシウス退場と2022年の記憶
ビニシウスの退場シーンは、この試合でもっとも議論を呼んでいます。バレンシアのゴールキーパー、ディミトリエフスキの首元を背後から押した行為が危険とみなされ、レッドカードが提示されました。
同じスタジアムでは2022年、ビニシウスが一部サポーターからの人種差別的な言動に抗議して騒動となった経緯があります。その記憶も重なり、この日のスタジアムの空気は、ピッチ上の小さな接触が大きな緊張につながるほど張り詰めていたといえます。
試合後、カルロ・アンチェロッティ監督は、ビニシウスの退場は妥当ではないとの見方を示しつつ、チームの立ち上がりの悪さについても驚きを口にしました。内容と結果が必ずしも一致しないのがサッカーですが、それでも勝ち点3を取り切れるのが強豪クラブの強さです。
ラ・リーガ首位争いへのインパクト
この勝利でレアルは、アトレティコ・マドリードを勝ち点2差で上回り、今季ラ・リーガの首位に立ちました(レアルは1試合多く消化)。
シーズンはまだ続きますが、直接対決ではない試合でこうした「落とさない勝ち方」ができるかどうかは、長いリーグ戦のなかで大きな差になっていきます。10人になってから逆転したという事実は、今後のタイトルレースでも心理的なアドバンテージになりそうです。
この試合から見えるレアル・マドリードの現在地
今回の国際サッカーニュースから、レアルの現在地として見えてくるポイントを整理すると、次のようになります。
- ベリンガムが攻撃の「軸」として、得点とチャンスメイクの両面で不可欠な存在になっていること
- モドリッチのようなベテランが、依然として試合の流れを変えるクオリティを保っていること
- ビニシウスのような感情の起伏が激しい選手を、どうピッチ内外でサポートし、冷静さを保たせるかという課題があること
結果としてはレアルが2-1でバレンシアを下し、日本のファンにとっても見ごたえのある試合となりました。ラ・リーガの優勝争いが一段と熱を帯びるなか、今後もこうした欧州サッカーの動きを日本語ニュースで丁寧に追っていきたいところです。
Reference(s):
Bellingham gives Real Madrid win at Valencia after Vinicius sees red
cgtn.com








