世界女子カーリング選手権、韓国が中国に延長11エンドで9-6勝利
世界女子カーリング選手権のラウンドロビンで、開催国の韓国が中国を延長の末9-6で下し、開幕4連勝としました。劇的な同点劇と、最後の一投をあえて投げないというカーリングならではの駆け引きが光った一戦です。
世界女子カーリング選手権・韓国が中国に延長勝利
韓国・Uijeongbu(ウィジョンブ)で行われている世界女子カーリング選手権で、韓国代表はラウンドロビン(総当たり戦)の一試合で中国代表と対戦しました。試合は11エンドにもつれ込む接戦となり、最終的に韓国が9-6で勝利しました。
この結果、韓国は今大会のラウンドロビンで開幕4連勝とし、好スタートを維持しています。一方、中国はここまで4試合を終えて2度目の敗戦となりました。
試合の流れ:リードを広げた韓国と追い上げる中国
序盤から中盤にかけては韓国が主導権を握りました。第3エンドで韓国が先制の2点を挙げて2-0とリードすると、中国は第4エンドで1点を返して2-1としますが、韓国も続くエンドで着実に1点を積み重ね、中国に流れを渡しませんでした。
スコアの主な推移は次の通りです。
- 3エンド:韓国が2点を奪い2-0
- 4エンド:中国が1点を返し2-1
- 中盤:韓国が1点ずつ加えリードを維持
- 9エンド:韓国が2点を追加し6-3と突き放す
第9エンド終了時点でスコアは6-3。韓国が3点リードとし、そのまま逃げ切る展開にも見えましたが、試合はここから大きく動きます。
10エンドで中国が劇的同点、延長11エンドへ
第10エンド、中国のスキップ(司令塔)であるWang Rui選手が難度の高いショットを決め、ハウス中央付近にあった韓国のストーン2つを弾き出しました。この一投で中国は一気に3点を獲得し、スコアは6-6の同点。試合は延長の第11エンドにもつれ込みます。
延長11エンドでもWang選手は勝負どころで再びショットを試み、韓国の最も得点に近いストーンを弾き出すことに成功しました。しかし、その時点で中国側のストーンはハウス内に残っておらず、得点圏にあったのは韓国のストーンだけという状況になりました。
韓国は最終投を控えた段階で、すでに3点を確保できる配置になっていたため、リスクを避けて最後の一投をあえて投げない選択をしました。結果として韓国が3点を加え、最終スコアは9-6。開催国として大きな一勝を手にしています。
カーリング初心者向け:なぜ「最後の一投を投げない」のか
カーリングでは、エンド終了時にハウス(円の的)の中心に最も近いストーンから順に得点が数えられます。このとき、相手のストーンが1つもハウス内に残っていなければ、自分たちのストーンの数だけ得点になります。
今回の延長11エンドでは、韓国のストーンだけがハウス内に残っていたため、韓国は投げなくても3点が確定していました。あえて最後の一投を行うと、「ストーンが強く出すぎてハウスから外れてしまう」「相手のストーンを意図せず弾き入れてしまう」などのリスクが生じます。
そのため、すでに勝利が確実な場面では、今回のように投げずにエンドを終える判断が取られることがあります。この場面は、カーリングが単なる力勝負ではなく、リスク管理と戦略が問われる競技であることをよく示していると言えるでしょう。
今後のラウンドロビンの行方
韓国にとっては、開催国としてプレッシャーのかかる中でつかんだ4連勝となり、チームの自信と勢いをさらに高める結果となりました。接戦をものにしたことで、終盤のゲームマネジメントにも手応えを感じていそうです。
一方、中国は終盤に見せた粘り強い追い上げが印象的でした。第10エンドでの3点獲得は、高い集中力と技術がなければ成功しないショットです。勝敗こそ韓国に軍配が上がりましたが、この攻めの姿勢は今後の試合にもつながると見られます。
世界女子カーリング選手権のラウンドロビンはまだ続きます。開催国・韓国と中国が、この接戦の経験をどのように次の試合につなげていくのか、国際スポーツシーンに関心のある読者にとっても注目が集まるところです。
Reference(s):
Hosts South Korea defeat China at World Women's Curling Championship
cgtn.com








