飛び込みW杯2025第1戦:中国勢が女子10mと男子シンクロ制覇
2025年のダイビング・ワールドカップ(飛び込みW杯)第1戦で、中国代表が女子10メートル高飛び込みと男子10メートル・シンクロの二種目を制し、国際舞台での存在感をあらためて示しました。本記事では、日本語ニュースとして今回の結果とポイントを整理します。
女子10メートル高飛び込み:中国の2選手がワンツーフィニッシュ
今季最初の飛び込みW杯女子10メートル高飛び込み決勝では、オリンピック金メダリストのチェン・ユーシー(Chen Yuxi)とクアン・ホンチャン(Quan Hongchan)が、圧巻のワンツーフィニッシュを達成しました。
予選では、五輪3冠のクアン・ホンチャンがトップ通過。決勝でも序盤2ラウンドを終えて、クアンがチェンに2.7ポイント差をつけてリードする展開でした。
勝負の分かれ目となったのは第3ラウンドです。このラウンドだけ、2人は異なる技を選択しました。
- チェン:626Cを選択し、89.10点の高得点
- クアン:6243Dを選択したものの、水中への入りでミスが出て75.20点
この結果、チェンが合計得点でクアンを逆転し、2人は3位以下に50点以上の大差をつけて独走状態となりました。
第4ラウンドでもチェンは84.15点をマークし、クアンとの差を二桁のポイント差に広げます。最終ラウンドでチェンは5253Bを選び、76.80点を加算して合計419.35点でフィニッシュしました。
クアンも最終ラウンドで88.00点と意地を見せましたが、トータルは414.40点にとどまり、逆転にはわずかに届きませんでした。チェンがW杯15度目のタイトルを手にし、クアンが僅差の2位。3位にはイギリスのアンドレア・スペンドリーニ・シリエクス(Andrea Spendolini Sirieix)が337.70点で入りました。
高難度の技を支える「安定感」
626Cや6243D、5253Bといった高難度の演技コードが並ぶなかで、チェンは通して大きな崩れなくまとめきりました。クアンも依然として世界トップクラスの実力を見せましたが、わずかなミスが勝負を分けた形です。
それでも、中国の2選手が3位以下を大きく引き離した事実は、女子高飛び込みにおける中国勢の層の厚さと安定感を象徴しています。
男子10メートル・シンクロ:中国ペアがメキシコとの接戦を制す
男子10メートル・シンクロ決勝では、ジュ・ズーフォン(Zhu Zifeng)とチェン・ズーロン(Cheng Zilong)の中国ペアが、メキシコのランダル・ウィラルス・バルデス(Randal Willars Valdez)/ケビン・ベルリン・レジェス(Kevin Berlin Reyes)組との争いを制して金メダルを獲得しました。
中国ペアは1・2ラウンドを終えて合計102.60点と好スタートを切りましたが、第3ラウンドでミスが出てメキシコ組に逆転を許します。
それでも第4ラウンドで90.78点を叩き出し、すぐにリードを奪い返しました。最終第6ラウンドでは87.48点を加え、合計449.49点で競技を締めくくりました。
メキシコ組との差は14.04点。力強さと立て直しの早さが光る内容で、最後は余裕を持って金メダルを手中に収めています。3位にはルスラン・テルノボイ(Ruslan Ternovoi)とニキータ・シュレイヘル(Nikita Shleikher)のペアが入りました。
今季の飛び込みシーンに何を示したか
今季最初のダイビング・ワールドカップで、女子個人と男子シンクロという異なる種目で中国代表が頂点に立ったことは、2025年シーズンの国際飛び込み界の勢力図を占ううえで重要なシグナルと言えます。
- 女子10メートルでは、チェンとクアンの「二強」体制が健在
- 男子シンクロでは、ミスからの立て直しを含めた総合力の高さを証明
- 3位以下との点差は、依然として大きい構図が続く
飛び込みは一つひとつの演技に集中が求められる競技であり、今回のようにわずかなミスが勝敗を左右します。その中で、中国勢は高難度の技を安定して成功させる力と、ミスの後に立て直すメンタルの強さを見せました。
2025年シーズンが進むにつれて、各国の選手がどこまでこの「厚い壁」に迫るのか。日本の飛び込みファンにとっても、今後の国際大会の行方を追ううえで注目すべきスタートとなりました。
Reference(s):
cgtn.com








